【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問21の過去問解説|思考ルート
【問題】
問21 口腔咽頭薬(のどのトローチやスプレー)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a トローチ剤やドロップ剤は、口の中で噛み砕くことで、胃での吸収が速まり効果が高まる。 b ラタニアは、のどの粘膜の組織を引き締める収斂作用を期待して用いられる。 c セチルピリジニウム塩化物は、口腔内の雑菌を殺菌消毒する目的でトローチなどに配合されている。 d グリチルリチン酸二カリウムは、のどに直接作用して、バイ菌を死滅させる抗菌作用を持つ。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、のどのトローチの正しい舐め方のルールと、中に入っている殺菌成分・炎症止めの本当の役割を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [×]:実務の接客でも絶対にやってはいけない大バツ記述です。トローチやドロップは、口の中やのどの粘膜に「その場でじわじわ長く効かせる」お薬です。ボリボリと噛み砕いてゴクンと飲み込んでしまうと、のどを素通りして胃に入ってしまうため、効果が全く無くなってしまいます。「噛み砕いてはいけない」が鉄則です。
- b [○]:これは午前中の問36の復習です。ラタニアは、のどの粘膜をキュッと引き締める(収斂作用)ことで、炎症の痛みを防ぎます。
- c [○]:これは正しい記述です。「セチルピリジニウム塩化物(CPC)」は、午後問19の消毒薬でも出てきた殺菌成分です。トローチによく入っており、口の中の雑菌を綺麗に消毒します。
- d [×]:役割のすり替えです。「グリチルリチン酸」は、何度も解説している通り「炎症を鎮める(抗炎症)」のが専門です。バイ菌を殺す【抗菌作用(殺菌)】は1ミリも持っていません。殺菌するのはcのセチルピリジニウムなどの仕事です。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- トローチの「噛み砕き」ひっかけ
- ひっかけ例:「トローチは速やかに噛み砕いて飲み込むのが正しい」など。
- 対策:トローチは「飴ちゃんのように、口の中でできるだけ長く溶かして転がすもの」と覚えておきましょう。dのグリチルリチン酸の抗菌という嘘を見抜ければ、消去法で3(b、c)が選べます。