【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問23の過去問解説|思考ルート
【問題】
問23 眼科用薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a プラノプロフェンは、非ステロイド性の抗炎症成分であり、目の炎症(赤みやゴロゴロ感)を抑える。 b アスパラギン酸カリウムは、目のアミノ酸代謝を助けて目の疲れを癒す栄養成分である。 c グリチルリチン酸二カリウムは、目の組織のヒスタミンを直接ブロックして、アレルギーの痒みを止める。 d イプシロン-アミノカプロン酸は、血管を強力に収縮させることで、目の充血を白くする。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、目薬に入っている抗炎症成分(プラノプロフェン)とアミノ酸(アスパラギン酸)の正しい知識と、グリチルリチン酸の役割の引っ掛けを見抜く問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「プラノプロフェン」は、市販の目薬の中で最も強い、独自の【非ステロイド性抗炎症成分】です。目がゴロゴロする、ゴミが入ったように痛い、といった強い炎症をしっかり鎮めます。
- b [○]:これは午前問55の解説で私が紹介した通りの正しい記述です。「アスパラギン酸(L-アスパラギン酸カリウム)」は、目の細胞の大好物である栄養(アミノ酸)です。新陳代謝を高めて疲れ目を癒します。
- c [×]:役割のすり替えです。もうお馴染みの「グリチルリチン酸」の仕事は炎症を抑える(抗炎症)ことであり、ヒスタミンを直接ブロックする【抗ヒスタミン作用】は持っていません。痒みを止めるのは、クロルフェニラミンなどの仕事です。
- d [×]:成分の仕組みがすり替えられています。「イプシロン-アミノカプロン酸」は、炎症を引き起こすプラスミンという物質を邪魔する【抗炎症成分(抗プラスミン成分)】です。血管を収縮させて白くする成分は、「ナファゾリン」や「テトラヒドロゾリン」などのアドレナリン作動薬です。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 目薬の「充血取り」と「炎症止め」のすり替え
- ひっかけ例:イぷシロン〜が血管を細くする、など。
- 対策:血管を縮めて白くするのは、鼻炎スプレーでも大活躍した【アドレナリン作動薬(テトラヒドロゾリンなど)】の仕事です。グリチルリチン酸の抗ヒスタミンという嘘を見抜ければ、自動的に1(a、b)が選べます。