【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問37の過去問解説|思考ルート
【問題】
問37 医薬品の添付文書において、「してはいけないこと」に「次の人は服用しないこと」として、「前立腺肥大による排尿困難の診断を受けた人」と記載されている医薬品の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ブチルスコポラミン臭化物 b ロートエキス c パパベリン塩酸塩 d ピレンゼピン塩酸塩水和物
1(a、b、c) 2(a、b、d) 3(b、c、d) 4(a、c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、午前中の問43・問44やお腹の薬でも繰り返し登場した、「抗コリン成分=前立腺肥大の男性は一発禁忌!」という大定番ルールを問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「ブチルスコポラミン臭化物」は強力な抗コリン成分です。副交感神経を休ませることで膀胱の出口の筋肉が緩まなくなり、おしっこが全く出なくなる「尿閉(にょうへい)」を起こす危険が高いため、前立腺肥大の人は服用できません。
- b [○]:これは正しい記述です。「ロートエキス」も抗コリン成分の代表格であり、前立腺肥大の人は一発禁忌です。
- c [×]:ここが非常に高度で美しい引っ掛けポイントです。「パパベリン塩酸塩」は、午前中の問43の通り、神経を無視して筋肉を直接緩める独自キャラです。緑内障の人は注意が必要(眼圧上昇リスク)ですが、前立腺(排尿)の神経であるアセチルコリンを邪魔するわけではないため、【前立腺肥大の人が服用してもおしっこが詰まる(尿閉)危険はありません】。そのため、パパベリンはこの禁忌項目には該当しません。
- d [○]:これは正しい記述です。「ピレンゼピン塩酸塩水和物」は、胃酸分泌をピンポイントで抑える特殊な抗コリン成分ですが、やはり抗コリン作用である以上、前立腺肥大の人には尿閉のリスクがあるため禁忌に指定されています。
※正答:2
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 前立腺肥大の尿閉を招くのは「抗コリンの部屋」の住人だけ!
- 対策:前立腺肥大による排尿困難の禁忌が出たら、脳の中の【抗コリン成分】の引き出しを開けてください。ブチルスコポラミン(a)、ロートエキス(b)、ピレンゼピン(d)は見事な抗コリンのメンバーです。直接筋肉をほぐすパパベリン(c)はここには含まれない、と美しく仲間分けができれば、2(a、b、d)が自信を持って選べます。