思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問18の過去問解説|思考ルート

【問題】

問78 婦人薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 婦人薬は、月経や妊娠、出産、更年期など、女性のホルモンの変化に伴って現れる精神神経症状や身体の症状の緩和を目的とする。 b エチニルエストラジオールは、人工的に合成された女性ホルモン(エストロゲン)の一種で、妊娠中の女性ホルモン成分の摂取によって、胎児の先天性異常の発生が報告されているため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避ける必要がある。 c サフランは、アヤメ科のサフランの柱頭を基原とする生薬で、通経、鎮痛、強壮などの作用を期待して用いられる。 d センキュウは、ウマノスズクサ科のウマノスズクサの根茎を基原とする生薬で、通経、鎮痛などの作用を期待して用いられる。

1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:正、c:正、d:誤) 3(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:正、c:正、d:誤) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:正)

※公式発表の正解番号「2(a:正、b:正、c:正、d:誤)」に基づき、血の巡りの生薬(センキュウ)の恐ろしいニセ植物の罠を解説します。


① この問題の一言まとめ

この問題は、他ブロックの問76の女性ホルモン(エチニルエストラジオール)の復習と、血の巡りを良くする婦人薬のレジェンド生薬(サフラン、センキュウ)の元の生き物のすり替えを問う難問です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは命の母などの婦人薬の目的として100%正しい、とてもきれいな記述です。更年期や生理(月経)のイライラやどんよりしたツラさを優しくなだめます。
  • b [○]:これは他ブロックの問76のaと完全に同じ、妊婦さんへの絶対の先天性奇形警告のマル記述です。お腹の赤ちゃんに悪影響が出るため、妊婦さんは絶対に使用を避ける(禁忌)ルールです。
  • c [○]:これは高級パエリアのスパイスでもある「サフラン(番紅花)」の正しい生薬記述です。花の真ん中にある赤い【柱頭(ちゅうとう=めしべの先)】をピンセットで手作業で採った生薬で、血の巡りをガツンと良くして【通経・鎮痛】の働きをします。
  • d [×]:生薬の「元の植物(基原)」の、もの凄く恐ろしい罠が仕掛けられています!当帰芍薬散にたっぷり入っている「センキュウ(川芎)」は、セリ科の植物の根っこです。文章に書いてある【ウマノスズクサ科】という植物は、実は飲むと腎臓が破壊されてがん(発がん性)になる【アリストロキア酸】という猛毒の成分を含んでいるため、日本の漢方・生薬の世界では【絶対に混ざってはならない、一発販売禁止の最悪のNG植物】です。名前が違うので完全に大バツです。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. センキュウ(川芎)は、セリ科の植物!ウマノスズクサは【猛毒の絶対NG植物】!
  • 対策:試験の生薬問題で『ウマノスズクサ科』という言葉がポジティブに書かれていたら、100%の確率で一発大バツをつけてください。この毒の罠を見抜ければ、2(a:正、b:正、c:正、d:誤)が確実に選べます。
戻る ↩ 前の問題(問17)次の問題(問19)へ ➔