【線路主任技術者】過去問準拠 予想演習 問031 解説|思考ルート
光ファイバの伝送損失を測定する手法の一つであるカットバック法の原理や、現場適用における制約・トラブル原因に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
※本問は、過去の出題傾向・頻出論点をAI分析して作成した「過去問準拠の予想演習問題」です。
予想演習 No.031
光ファイバの伝送損失を測定する手法の一つであるカットバック法の原理や、現場適用における制約・トラブル原因に関する記述として、最も不適切なものはどれか。
選択肢
カットバック法は、敷設済みで両端がすでに固定・配線されている長距離光ケーブルの現場ルートにおいて、無破壊で全線の伝送損失を正確に測定できるため、竣工試験等で日常的に採用されている。
カットバック法は、被測定光ファイバの入射端直近の指定された基準位置でファイバを切断する必要があるため、一度敷設したケーブルを切断不可能な実運用線路に適用することは構造上困難である。
カットバック法は、切断前後の光パワーの差を直接比較する基準測定を行うため、光受光素子のダイナミックレンジや直線性における誤差が少なく、極めて高い測定精度を得ることができる。
カットバック法において、入射端付近での正確な切断位置の管理を怠ったり、切断端面の垂直性やクリーニング不良が生じたりすると、基準となる初期光パワーが変動し、測定誤差や不具合の原因となる。
正解と解説(思考ルート)
【正解】 選択肢 1
■【設問の意図と背景】
光ファイバ伝送損失測定の基本手法であるカットバック法について、その物理的原理だけでなく、実際の敷設現場における適用限界や破壊検査としてのリスク・制約を正しく理解しているかを問う。
■【正解の根拠とメカニズム】
カットバック法は、測定対象の光ファイバを光源の直近(JIS規格では入射端から1メートルから2メートルの位置)で切断(カットバック)し、切断前後の光パワーを比較して損失を求める直接測定法である。この方法は高精度である反面、ファイバを切断するという物理的な破壊を伴うため、すでに敷設完了し運用されているケーブルや、両端が遠隔地にあるルートの中途部分では適用不可能である。したがって、敷設済み線路の無破壊測定には後方散乱光法(OTDR)が用いられる。
■【各選択肢の徹底検証】
・選択肢1:敷設済みで両端が固定されたルートにおいて無破壊で測定できるというのは誤りであり、カットバック法は切断が必要な破壊検査であるため適用できない。これが不適切であり正解となる。
・選択肢2:敷設したケーブルの切断が必要であるため、実運用線路への適用が困難であるという記述は正しい。
・選択肢3:光パワーの差を直接比較するため高精度な測定が可能であるという記述は正しい。
・選択肢4:切断端面の状態不良や基準位置の管理ミスが測定誤差を招くという指摘は、現場管理上の重要ポイントとして正しい。
■【本番での即断ポイント】
「カットバック法=高精度だが切断が必要な破壊検査(敷設済み線路には不向き)」というキーワードと、「OTDR=非破壊で片端から測定可能」という対比を瞬時に想起すること。
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