【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問26の過去問解説|思考ルート
【問題】
問26 解熱鎮痛薬の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a サザピリンは、アスピリンと比べて胃腸障害等の副作用が軽減されている。 b アセトアミノフェンは、主として中枢神経系に作用し、末梢組織におけるプロスタグランジンの産生抑制作用は弱い。 c エテンザミドは、痛みの伝わりの強さを抑える作用が弱いため、他の解熱鎮痛成分と組み合わせて配合されることが多い。 d プロピフェナゾンは、ピリン系解熱鎮痛成分であり、一般用医薬品では唯一のピリン系成分である。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:誤',d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:正、c:誤、d:誤) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、ドラッグストアの頭痛薬や痛み止めによく入っている「解熱鎮痛成分」のそれぞれの特徴(ピリン系、非ピリン系、胃への負担の違いなど)を正しく見分ける問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [×]:ここが間違いです。「サザピリン」は、アスピリンの構造を少し変えて作られた成分ですが、体内で分解されると結局アスピリンと同じ状態になります。そのため、胃腸障害などの副作用の強さはアスピリンと「ほぼ変わらない(軽減されていない)」というのが正しいです。
- b [○]:これは正しい記述です。「アセトアミノフェン」は、脳のコントロールセンター(中枢神経系)に優しく働きかけて熱や痛みを鎮めるお薬です。ロキソプロフェンなどのように、痛みのもと(末梢組織)で炎症物質(プロスタグランジン)を強力にブロックする作用は「弱い」ため、胃に優しく、子供や妊婦さんにも使いやすいという特徴があります。
- c [○]:これは正しい記述です。「エテンザミド」は、痛みの神経の伝わりをブロックする成分ですが、単体でのパワーはそこまで強くありません。そのため、他の成分の効き目を引き出す「ACE処方(アセトアミノフェン、カフェイン、エテンザミドのブレンド)」のように、組み合わせて使われるのが基本です。
- d [○]:これは正しい記述です。市販の痛み止めの中で、「プロピフェナゾン」は唯一の【ピリン系】成分です(アスピリンやイブプロフェンはピリン系ではありません)。ピリン系はアレルギーを起こしやすい性質があるため、登録販売者の試験でも「唯一のピリン系」として超頻出の超重要成分です。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「ピリン系」のすり替えひっかけ
- ひっかけ例:「アスピリンは、一般用医薬品の中で唯一のピリン系成分である」
- 対策:名前に「ピリン」とつくのにアスピリンはピリン系ではありません。市販薬でピリン系なのは【プロピフェナゾン】のただ1つだけだと、呪文のように覚えましょう。
- アセトアミノフェンの「胃への優しさ」の理由
- ひっかけ例:「アセトアミノフェンは、末梢组织におけるプロスタグランジンの産生を強力に抑制するため、胃障害を起こしやすい」
- 対策:アセトアミノフェンは末梢の炎症を抑える力が【弱い】からこそ、胃が荒れにくくて優しい、と理屈で覚えましょう。