【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問31の過去問解説|思考ルート
【問題】
問31 乗り物酔い防止薬(鎮暈薬)及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 乗り物酔い防止薬は、乗り物酔いの予防及び症状の緩和を目的とする医薬品である。 b めまいを抑える成分として、ジフェニドル塩酸塩が配合されていることがある。 c 吐き気を抑える成分として、アミノ安息香酸エチルが配合されていることがある。 d 3歳未満の乳幼児向けの乗り物酔い防止薬は、一般用医薬品として広く販売されている。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:誤) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:正) 5(a:正、b:誤、c:正、d:誤)
① この問題の一言まとめ
この問題は、乗り物酔い止め薬(鎮暈薬)の目的と、めまい・吐き気を抑える専門的な成分、そして子供の年齢による重大な販売制限について問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。乗り物酔い止めは、車や船に乗る「前」に飲むことで酔いを防ぐ(予防)だけでなく、乗った「後」に気持ち悪くなってから飲んでも、そのつらい症状を鎮める(緩和)ことができます。
- b [○]:これは正しい記述です。「ジフェニドル塩酸塩」は、内耳(耳の奥のバランスセンサー)の血流を良くして、脳へ送られる混乱した信号をストップさせることで、ぐるぐる回る「めまい」を強力に抑える主役級の成分です。
- c [○]:これは正しい記述です。「アミノ安息香酸エチル」は、胃の粘膜を麻痺させる「局所麻酔成分」です。胃がハラハラ・ムカムカする神経を一時的にボーッと麻痺させることで、脳に「吐け!」という命令が届かないようにし、吐き気を根本からシャットアウトします。
- d [×]:年齢制限の超定番ひっかけです。3歳未満の赤ちゃんは、自律神経や耳のバランス感覚がまだ発達の途中であるため、そもそも「乗り物酔い」という現象自体がほとんど起きないとされています。そのため、3歳未満が飲める市販の乗り物酔い止め薬は「存在しない(販売されていない)」のが正しいです。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「3歳未満」の乗り物酔い止めの存在を騙るひっかけ
- ひっかけ例:「3歳未満の乳幼児の乗り物酔いには、シロップタイプの防止薬が第一選択となる」
- 対策:3歳未満の赤ちゃんは車酔いしません。したがって、3歳未満用の酔い止め薬はこの世に売っていない、とカチッと覚えておきましょう。
- 「ジフェニドル」の役割シャッフル
- ひっかけ例:「ジフェニドル塩酸塩は、胃粘膜への局所麻酔作用により吐き気を抑える」
- 対策:ジフェニドルは【内耳(耳の奥)に働いてめまいを止める】お薬です。局所麻酔で胃を麻痺させるのはアミノ安息香酸エチルなどの仕事です。