思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問32の過去問解説|思考ルート

【問題】

問32 乗り物酔い防止薬の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a スコポラミン臭化水素酸塩水和物は、肝臓での代謝が速いため、抗ヒスタミン成分等と比べて作用の持続時間は短い。 b ジメンヒドリナートは、抗ヒスタミン作用のほか、ジフェンヒドラミンによる眠気を抑えるためのカフェインが複合された成分である。 c ピリドキシン塩酸塩は、ビタミンB6の別名であり、乗り物酔いに伴う吐き気の予防・緩和に効果があるとされている。 d メクロジン塩酸塩は、抗ヒスタミン成分であり、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が速やかに現れるのが特徴である。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、酔い止め薬の中で「最もよく出る超重要成分」であるスコポラミンとメクロジンの、持続時間の長短の引っ掛けをきっちり見抜けるかを試す問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [×]:特徴が真逆になっています。「スコポラミン臭化水素酸塩水和物」は、自律神経の興奮を鎮める(抗コリン成分)大本命ですが、肝臓で「代謝されやすい」ため、他の成分に比べて【作用の持続時間が短い】というのが最大の特徴です。選択肢は「持続時間は長い」となっていれば×、今回は「持続時間は短い」となっているので、一見正しそうに見えますが……。 ※訂正:スコポラミンは「肝臓での代謝が速く、作用の持続時間は【短い】」のが正しい記述です。問題文は「持続時間は短い」と正しく書かれているため、aは【○】になります。
  • b [×]:成分の組み合わせの引っ掛けです。「ジメンヒドリナート」は、抗ヒスタミン薬のジフェンヒドラミンに、眠気を抑えるための【ジプロフィリン(中枢神経興奮成分)】が合体したものです。カフェインではありません。
  • c [○]:これは正しい記述です。「ピリドキシン塩酸塩」は、みんなに馴染みのある【ビタミンB6】の正式名称です。ビタミンB6は、脳の吐き気センターの興奮を静めて、乗り物酔いのムカムカ(吐き気)を抑える裏方として非常に良い仕事をします。
  • d [×]:持続時間と即効性のすり替えです。「メクロジン塩酸塩」は、aのスコポラミンとは真逆で、体の中にずーっと残るため【作用が現れるのは遅いが、持続時間がきわめて長い】という特徴があります。だから「1日1回で効く酔い止め」には必ずこのメクロジンが入っています。「速やかに現れる」はバツです。

※正答:1(a、cが正しい)

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

乗り物酔い止めの2大巨頭「スコポラミン」と「メクロジン」は、以下のように【真逆のコンビ】としてセットで絶対に暗記してください。ここが試験で一番引っ掛けられます。

  1. スコポラミン ➔ 効き目が【シャープで速い】が、すぐに切れる【短い】。
  2. メクロジン ➔ 効き目は【じわじわ遅い】が、ずーっと長持ち【長い】(1日1回タイプ)。

対策:問題文でメクロジンなのに「速やかに効く」、スコポラミンなのに「長持ちする」と書かれていたら、その瞬間にバツをつけられるようにしておきましょう。

戻る ↩ 前の問題(問31)次の問題(問33)へ ➔