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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問33の過去問解説|思考ルート

【問題】

問33 小児の疳(かん)を対象とする生薬製剤(小児五疳薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 小児五疳薬は、精神的な神経の興奮を鎮めることを目的とする医薬品である。 b 構成生薬として、鎮静作用のあるゴオウ(牛黄)が配合されていることがある。 c 構成生薬として、強心作用のあるジャコウ(麝香)が配合されていることがある。 d 体の虚弱な小児の体質改善を目的として、比較的長期間(1ヶ月位)継続して服用されることがある。

1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 3(a:正、b:正、c:正、d:誤) 4(a:誤、b:正、c:正、d:誤) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、子供の夜泣き、ひきつけ、イライラ(ひきつけ・疳の虫)を抑えるための「小児五疳薬(宇津救命丸や奇応丸など)」の目的と、中に入っている高級な生薬の役割を問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。小児五疳薬は、子供の脳や神経が興奮してパニックになっている状態(夜泣き、キーキー大声を出す、引きつけなど)を、優しく落ち着かせるための神経の薬(鎮静薬)です。
  • b [○]:これは正しい記述です。「ゴオウ(牛黄)」は、ウシの胆のうの中にできた結石という大変貴重な高級生薬です。大人用の栄養ドリンクにも入っていますが、子供の薬では「脳の興奮を優しくなだめて、熱を冷ます(鎮静作用)」の役割で大活躍します。
  • c [○]:これは正しい記述です。「ジャコウ(麝香)」は、ジャコウジカの雄の香嚢(におい袋)から採れる、こちらも超高級な生薬です。心臓のポンプ機能をキュッと力強く動かす「強心作用」があり、体全体の巡りを良くして、引きつけや夜泣きを鎮めます。
  • d [○]:これも正しい記述です。子供の夜泣きの激しいパニックのときに「今すぐ飲ませる」という使い方だけでなく、生まれつきお腹や神経が弱くてキーキー言いやすい子供(虚弱体質)の体質そのものを根本から変えていくために、お守り代わりに「1ヶ月くらい長めに毎日続けて飲ませる」という使い方も認められています。

※正答:1(すべて正しい)

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 「ジャコウ」と「ゴオウ」の役割のすり替え
  • ひっかけ例:「ジャコウは消化を助け、ゴオウは呼吸を止める」など。
  • 対策:どちらも小児五疳薬のレジェンド級の主役生薬です。ゴオウ(牛黄)やジャコウ(麝香)、そしてユウタン(熊胆)などは、どれも子供の【心臓をしっかりさせ(強心)】【神経のパニックを鎮める(鎮静)】ために一丸となって働いている、と大きなグループで覚えておきましょう。
  1. 服用期間の「長期はダメ」というひっかけ
  • ひっかけ例:「小児五疳薬は強い生薬が入っているため、5日以上連続して服用してはならない」
  • 対策:激しい引きつけのときは「数日間(5〜6日)」飲ませて様子を見ますが、子供の弱い体質を変える目的(体質改善)のときは【1ヶ月くらい長期継続OK】という2つの顔を持っています。問題文をよく読んで、体質改善と書かれていたら長期でもマルにしてください。
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