【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問36の過去問解説|思考ルート
【問題】
問36 口腔咽頭薬及びうがい薬(含嗽薬)の配合成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a ポビドンヨードは、ヨウ素による酸化作用により、レジオネラ等の一般細菌、真菌、ウイルスに対して殺菌消毒作用を示す。 b クロルヘキシジングルコン酸塩は、口腔内に傷やひどい爛れのある人であっても、問題なく使用できる。 c ラタニアは、バラ科の植物の根から抽出した生薬で、収斂作用により組織をひきしめる効果を期待して用いられる。 d デキストロメトルファンフェノールフタリン塩は、のどの粘膜に直接作用して炎症を鎮める。
1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、のどの殺菌消毒に使うヨウ素成分の特徴と、傷があるときの注意点、そしてのどの痛みを抑える生薬や成分の正しい役割を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「ポビドンヨード」は、うがい薬の超定番成分です。ヨウ素の強い酸化パワーによって、一般的な細菌だけでなく、カビ(真菌)やウイルスに対しても非常に強力な殺菌消毒効果を発揮します。
- b [×]:非常に危険な記述です。「クロルヘキシジングルコン酸塩」は強力な殺菌成分ですが、口の中に深い傷やひどい爛れ(ただれ)がある人が使うと、成分が血液中に直接入り込んでしまい、アナフィラキシーショックなどの重いアレルギー症状を引き起こす危険があります。そのため、傷がある人は「使用を避ける」のが鉄則です。
- c [○]:これは正しい記述です。「ラタニア」は、のどの粘膜をキュッと引き締める(収斂作用)ことで、炎症を抑えて痛みを和らげる生薬です。
- d [×]:成分の役割がすり替えられています。「デキストロメトルファン〜」は、のどに直接効く炎症止めではなく、問34に出てきたコデインの親戚であり、脳の咳スイッチ(咳嗽中枢)を麻痺させて「咳を止める(非麻薬性鎮咳成分)」お薬です。トローチなどに咳止め目的で配合されます。
※正答:1(a、cが正しい)
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「デキストロメトルファン」の役割すり替え
- ひっかけ例:今回の選択肢dのパターンです。トローチに入っているからといって、のどの炎症止めだと勘違いさせようとしてきます。
- 対策:名前に「メトルファン」とついたら、脳で効く最強クラスの【咳止め】です。のどの痛み止めではないとしっかり区別しましょう。
- 「クロルヘキシジン」の傷口への使用
- ひっかけ例:「クロルヘキシジンは、口内に爛れがあっても安全に使用できる」
- 対策:クロルヘキシジンは傷口から体内に入るとショック症状を起こす危険があるため、ただれている時はNGと覚えてください。