【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問39の過去問解説|思考ルート
【問題】
問39 胃腸薬に用いられる生薬成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a リュウタンは、リンドウ科のトウリンドウ等の根及び根茎を用いた生薬で、苦味による健胃作用を期待して用いられる。 b オウバクは、ミカン科のキハダ等の樹皮を用いた生薬で、その高い糖分による健胃作用を期待して用いられる。 c コウボクは、モクレン科のカラホオノキ等の樹皮を用いた生薬で、芳香による健胃作用のほか、消化管運動を抑制する作用もある。 d チョウジは、フトモモ科のチョウジのつぼみを用いた生薬で、芳香による健胃作用を期待して用いられる。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:誤、c:正、d:誤)
① この問題の一言まとめ
この問題は、胃の薬に入っている生薬が「苦味(にがみ)」で効くタイプなのか、「芳香(良い香り)」で効くタイプなのかという、健胃生薬の2大分類を見分ける問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「リュウタン(竜胆)」は、リンドウの根っこです。名前の通り、竜の胆(きも)のように強烈に「苦い」のが特徴で、その苦味によって胃のスイッチを入れます(苦味健胃生薬)。
- b [×]:解説の理由がめちゃくちゃです。「オウバク(黄柏)」は、キハダの皮を使った生薬で、中身は真っ黄色をしています。これはaのリュウタンと並ぶ「超激苦(にがい)」生薬です。「高い糖分(甘み)」で効くわけでは絶対にありません。
- c [×]:後半の記述が間違いです。「コウボク(厚朴)」は、ホオノキの皮を使った、とても良い香りがする【芳香健胃生薬】です。香りで胃を元気にするのと同時に、お腹のガスによる張りをペコっとへこませるために、消化管の運動を【促す(高める)】作用があります。「抑制する」はバツです。
- d [○]:これは正しい記述です。「チョウジ(丁子)」は、香辛料の「クローブ」のことです。カレーなどにも入っている通り、非常にスパイシーで「良い香り(芳香)」がします。その香りで胃をシャキッと刺激する【芳香健胃生薬】の代表格です。
※正答:2
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
健胃生薬は、以下の「2つの部屋」に綺麗に分けて記憶するのが一番頭が混乱しません。
- 【苦味(にがい)の部屋】
- メンバー:センブリ、オウバク(黄柏)、オウレン(黄連)、リュウタン(竜胆)、ゲンチアナ
- 対策:とにかく苦いです。問題文に「甘い」とか「香りで」と書かれていたら即バツです。
- 【芳香(香りが良い)の部屋】
- メンバー:ケイヒ(シナモン)、チョウジ(クローブ)、ウイキョウ(フェンネル)、コウボク、チンピ(ミカンの皮)
- 対策:スパイスやお茶の仲間です。香りで胃をスッキリさせます。今回の問題のように、部屋のメンバーと効き方の理由をシャッフルしてくるので注意してください。