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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問44の過去問解説|思考ルート

【問題】

問44 胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a メチルベナクチジウム臭化物は、抗コリン成分である。 b エンゴサクは、ケシ科のエンゴサクの塊茎を用いた生薬で、鎮痛・鎮痙作用を期待して用いられる。 c アミノ安息香酸エチルは、胃粘膜に対する局所麻酔作用のほか、抗コリン作用も併せ持つ。 d ロートエキスは、母乳の分泌を促す作用があるため、授乳婦であっても安心して使用できる。

1(a:正、b:正、c:誤、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、胃の痛みを止める抗コリン成分の見分け方と、アレルギーを起こしやすい局所麻酔成分、そしてお母さんの母乳を止めてしまう危険なお薬(ロートエキス)の制限について問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。「メチルベナクチジウム臭化物」は、胃酸の分泌や胃のけいれんを抑える立派な【抗コリン成分】です。
  • b [○]:これは正しい記述です。「エンゴサク(延胡索)」は、漢字に「胡(えびす)」という文字が入っている通り、痛みを止める効果が非常に高い生薬です。胃のさしこみや生理痛などの「鎮痛・鎮痙(けいれんどめ)」の目的で多くの市販薬にブレンドされています。
  • c [×]:後半の記述がバツです。問31の酔い止めでも出てきた「アミノ安息香酸エチル」は、胃の痛みの神経を麻痺させる【局所麻酔成分】専門のキャラクターです。抗コリン作用(緑内障を悪化させるなどの作用)は一切持ち合わせていません。
  • d [×]:真逆の危険な記述です。「ロートエキス」は、ハシリドコロという植物から採れる最強クラスの抗コリン成分です。このロートエキスを授乳中のお母さんが飲んでしまうと、赤ちゃんのお乳を作る命令がストップしてしまい、【母乳が出にくくなる(分泌抑制)】という厄介な副作用があります。さらに、お乳を通じて赤ちゃんに成分がうつり、赤ちゃんの心臓がバクバクしてしまうおそれがあるため、授乳中の人は「使用を避けるか、飲むなら授乳を休む」ことになっています。「安心して使える」は完全に大バツです。

※正答:1

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 「ロートエキス」➔「母乳が止まる!」
  • ひっかけ例:今回の選択肢dのように「母乳の分泌を促す」と真逆に仕掛けてきます。
  • 対策:ロートエキスなどの抗コリン成分は、体中の「分泌液(ヨダレ、母乳、胃液)」をカラカラに乾燥させて止める性質があります。「ロートエキスを飲むと母乳が出なくなる」と、しっかり結びつけておきましょう。
  1. 「アミノ安息香酸エチル」のすっきり単独作用
  • 対策:アミノ安息香酸エチルは単なる「麻酔」です。抗コリンの部屋の仲間ではないため、緑内障の人でも飲める、というポイントが後々重要になってきます。
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