【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問46の過去問解説|思考ルート
【問題】
問46 強心薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 強心薬は、心臓の働きを整えて、動悸や息切れ等の症状を緩和することを目的とする医薬品である。 b センソは、皮膚や粘膜に触れると局所麻酔作用を示す。 c ゴオウは、ウシ科のウシの胆嚢中に生じた結石を基原とする生薬で、強心作用のほか、末梢血管を拡張して血圧を下げる作用もある。 d リュウノウは、強心作用のほか、意識をはっきりさせる作用(気付け)を期待して用いられる。
1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:正、c:誤、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、ドラッグストアで「救心」などの名前で売られている強心薬の目的と、中に入っている強力な生薬(センソ、ゴオウ、リュウノウなど)のそれぞれの隠れた特徴を見抜く問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。強心薬(きょうしんやく)は、心臓の筋肉(心筋)に直接カツを入れて、ポンプ機能を力強く正しく動かすお薬です。これにより、心臓の疲れからくる「動悸(ドキドキ)」や「息切れ」をスッと楽にします。
- b [○]:これはとても重要な生薬の特徴記述です。「センソ(蟾酥=ヒキガエルの毒)」は、きわめて強い強心作用を持ちますが、同時に「触れた場所をマヒさせる(局所麻酔作用)」という強い性質があります。そのため、口の中でトローチのように舐めてしまうと舌がビリビリにマヒして麻痺してしまうため、「絶対に噛まずにすぐ飲み込むこと」という大事な接客ルールがあります。
- c [○]:これは正しい記述です。小児五疳薬でも出てきた高級生薬の「ゴオウ(牛黄)」は、心臓のポンプを元気にするのと同時に、キュッと縮まった手足の血管をフワッと広げて「血圧を穏やかに下げる」という、循環器系にとって非常にありがたいマルチな効果を持っています。
- d [○]:これは正しい記述です。「リュウノウ(竜脳)」は、フタバガキ科の植物の樹脂から採れる結晶です。スーッとする強い香りと刺激があり、心臓をシャキッとさせるだけでなく、頭をすっきりさせて「気付け(意識が遠のきそうなときにハッキリさせる)」の効果を発揮します。
※正答:1(すべて正しい)
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「センソ」のミリグラム数字と、舐めちゃダメのルール
- ひっかけ例:「センソは、口の中でゆっくり溶かして味わいながら服用する」
- 対策:センソを噛むと舌が麻痺します。絶対にダメです。ちなみに第5章では「1日上限は5mgまで」という超重要数字ルールも出てくるので、センソ=強烈な毒蛇の毒のようなもの、と強烈なイメージで記憶しておきましょう。
- 「すべて正しい」の心理的罠
- 対策:登録販売者試験では、このように4つの記述が「すべて正しい(正・正・正・正)」の組み合わせが時々登場します。「1つくらいバツがあるはず…」と深読みして自滅しないよう、自分の覚えた知識を信じて1を選びきりましょう。