思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問47の過去問解説|思考ルート

【問題】

問47 高コレステロール改善薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 一般用医薬品の高コレステロール改善薬は、血中コレステロールの異常を根本的に治療することを目的としている。 b 大豆油不けん化物(ソイステロール)は、腸管におけるコレステロールの吸収を抑える作用があるとされている。 c パンテチンは、高密度リポタンパク質(HDL)等の異化排泄を促進し、低密度リポタンパク質(LDL)の産生をそそのかす。 d ビタミンE(トコフェロール酢酸エステル)は、過酸化脂質の産生を抑え、末梢血管における血行を改善する作用があるとされている。

1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:誤)


① この問題の一言まとめ

この問題は、高コレステロール改善薬の市販薬としての限界(根本治療はできない)と、善玉・悪玉コレステロールのコントロール成分(パンテチン、ビタミンEなど)の言葉のすり替えを見抜く問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [×]:市販薬の境界線のひっかけです。血中コレステロールの数値が異常に高い状態は、食事や体質などの深い原因が絡んでいます。市販薬でできるのは、あくまで生活習慣の改善とセットで「数値を一時的にサポート・改善する」ことだけであり、病気を【根本的に治療することはできない】のが正しいです。
  • b [○]:これは正しい記述です。「大豆油不けん化物(ソイステロール)」は、大豆の油から採れる成分です。私たちがご飯を食べたとき、油分が腸から体に吸収されるのを壁のようにブロックして、「コレステロールの吸収を直接抑える」役割をします。
  • c [×]:善玉(HDL)と悪玉(LDL)の役割が、悪魔の入れ替えをされています!「パンテチン」は、体にとってお掃除屋さんである【善玉コレステロール(HDL)の産生を増やし】、血管を詰まらせる原因になる【悪玉コレステロール(LDL)の分解・排泄を促進する】のが正しい効果です。記述は真逆になっているので大バツです。
  • d [○]:これは正しい記述です。「ビタミンE(トコフェロール)」は、別名「若返りのビタミン」と呼ばれる強い抗酸化成分です。ドロドロした油のゴミ(過酸化脂質)が体の中にできるのを防ぎ、ドロドロ血液をサラサラにして「末梢の血行をガッツリ良くする」大定番の成分です。

※正答:4

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 「HDL(善玉)」と「LDL(悪玉)」のシャッフル
  • ひっかけ例:今回の選択肢cのように、言葉の前後を巧みに入れ替えてパニックを誘ってきます。
  • 対策:【H=ヘルシーな善玉(増やしたい)】、【L=レジのゴミのような悪玉(減らしたい)】と頭の中で英語のイメージを持ってください。パンテチンは、H(善玉)を応援し、L(悪玉)を退治する良いお薬です。
  1. ビタミンEの別名「トコフェロール」
  • 対策:第3章だけでなくビタミン剤のコーナーでも、「トコフェロール=ビタミンE」という名前の一致は100%出題されます。耳にタコができるくらい何度も唱えて一致させておきましょう。
戻る ↩ 前の問題(問46)次の問題(問48)へ ➔