【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問48の過去問解説|思考ルート
【問題】
問48 貧血用薬(鉄製剤)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 貧血用薬を服用する前後1時間は、タンニン酸を含むお茶(緑茶、紅茶、コーヒーなど)の摂取を控えなければならないとされている。 b 一般用医薬品の鉄製剤には、硫酸第一鉄、クエン酸鉄アンモニウム、フマル酸第一鉄などが配合されている。 c 鉄製剤を服用すると、便が黒くなることがあるが、これは使用を中止すべき重篤な副作用のサインである。 d 鉄分の吸収を高めるため、ビタミンC(アスコルビン酸)が一緒に配合されていることがある。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、d) 4 hide(c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、ドラッグストアの鉄分サプリや鉄剤(貧血薬)を飲むとき、誰もが一度は耳にしたことがある「お茶の制限(タンニン酸)」に関する最新の試験ルールと、飲むと起きる安心な変化(黒い便)を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [×]:ここが最新の試験・実務における超大物ひっかけポイントです!昔は「鉄剤をお茶で飲むと、タンニンが鉄とくっついて吸収が悪くなるから絶対ダメ」と言われていました。しかし現在の最新の医学では、市販の鉄製剤はお茶で飲んでも「吸収にそこまで大きな影響はない」ことが分かっています。そのため、現在の試験問題では「お茶の摂取を控えなければならない」という記述は【バツ】になります。時代に合わせたアップデートが必要です。
- b [○]:これは正しい記述です。貧血薬の裏面を見ると、名前に「鉄」と入ったカタカナの成分(硫酸第一鉄やフマル酸第一鉄など)がズラリと書かれています。これらが体の中で血液(赤血球)の素になります。
- c [×]:お店でお客様から一番よく相談される、大定番の「怖がらなくていい現象」です。鉄剤を飲むと、体に吸収されなかった余った鉄分がウンチに混ざって外に出てきます。鉄は錆びると黒くなるため、ウンチが真っ黒(黒色便)になります。これは薬がしっかりお腹を通っている証拠であり、全く心配のない正常な現象ですので「使用を中止すべき重篤な副作用」は完全に大バツです。安心してお客様に説明してください。
- d [○]:これは正しい記述です。「ビタミンC(アスコルビン酸)」は、鉄分を胃腸の中で吸収されやすい形に優しくエスコートして変身させる素晴らしい相棒です。そのため、多くの貧血薬には最初からビタミンCがセットで配合されています。
※正答:3(b、dが正しい)
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「お茶と鉄剤」の昔の常識を逆手に取るひっかけ
- ひっかけ例:今回の選択肢aのパターンです。お父さんお母さん世代の古い常識をそのまま問題にして、受験生を引っ掛けてきます。
- 対策:「現在の登録販売者試験において、鉄剤を飲むときにお茶を我慢する必要はない(制限はない)」と、最新ルールを頭のブラウザでリフレッシュしておいてください。
- 「黒いウンチ」➔「心配なし!」
- ひっかけ例:「鉄製剤の服用により便が黒くなった場合は、ただちに医師の診察を受けるよう指導する」
- 対策:ただの鉄の色です。病気ではありません。お客様を安心させてあげるのが登録販売者の役割です。