【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問50の過去問解説|思考ルート
【問題】
問50 痔の薬(外用痔疾用薬・内用痔疾用薬)に関する以下の記述について、( )の中に入れるべき字句の正しい組み合わせはどれか。
痔の薬に配合される( a )は、肛門周辺の局所的な血管を収縮させることで、うっ血や腫れを引かせる作用を持つ。また、外用薬だけでなく内用薬(飲み薬)にも配合される成分として、痔による出血や痛みを抑え、組織の修復を助ける( b )などがある。
1 a:アドレナリン作動成分、b:カルバゾクロム 2 a:アドレナリン作動成分、b:リドカイン 3 a:抗コリン成分、b:カルバゾクロム 4 a:抗コリン成分、b:リドカイン 5 a:局所麻酔成分、b:ヒドロコルチゾン
① この問題の一言まとめ
この問題は、多くの現代人が悩む「痔(ぢ)」の薬に入っている、お尻の腫れやうっ血を引かせる成分(アドレナリン作動薬)と、中から血管を修復して出血を止める成分(カルバゾクロム)を見分ける問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [アドレナリン作動成分]:これが正しいグループ名です。痔の最大の原因は、肛門のまわりの血管がブクブクに膨らんで血が滞ること(うっ血・腫れ)です。ここに交感神経を刺激する「アドレナリン作動成分(テトラヒドロゾリンなど)」を使うと、血管がキュッと細く引き締まる(血管収縮作用)ため、一瞬でお尻の腫れや痛みが引いていきます。
- b [カルバゾクロム]:これが正しい成分名です。「カルバゾクロム」は、ちぎれてボロボロになったお尻の細い血管を、内側からキュッと補強して「出血をピタッと止める(止血成分)」お薬です。塗り薬だけでなく、中から治す「痔の飲み薬」にも欠かせない主役成分です。
※ちなみに、選択肢にある「リドカイン」は痛みや痒みを麻痺させる局所麻酔成分、「ヒドロコルチゾン」は激しい腫れを抑えるステロイド成分ですので、血管を直接補強して止血するカルバゾクロムとは役割が異なります。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「痔の薬」の血管収縮の理屈
- ひっかけ例:「局所麻酔成分は、血管を収縮させることでうっ血を改善する」
- 対策:お尻の血管を細くして腫れを引かせるのは、交感神経のスイッチを押す【アドレナリン作動成分】の特権です。麻酔(リドカイン)は痛みを消すだけです。
- 「カルバゾクロム」の止血絆創膏イメージ
- 対策:カルバゾクロムと試験問題に出てきたら、脳の中で「血管の穴を塞ぐ赤い絆創膏」をイメージしてください。これだけで、第3章の他の場所で出てきても、すべて「血を止める成分」だと一発で見抜けるようになります。