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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問53の過去問解説|思考ルート

【問題】

問53 アレルギー(過敏反応)及びアレルギー用薬(鼻炎用薬を含む)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a アレルギー用薬は、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹、皮膚の痒みなどの症状を緩和することを目的とする。 b ヒスタミンが肥満細胞から遊離するのを抑える成分(抗ヒスタミン成分)が配合されている。 c アゼラスチン塩酸塩は、抗ヒスタミン作用のほか、抗アレルギー作用も併せ持つ。 d 外用のアレルギー用薬(点鼻薬など)であれば、全身的な副作用が起きるおそれはない。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、花粉症や蕁麻疹に使う「アレルギー用薬」の目的と、アレルギーを引き起こすヒスタミンを抑える成分の仕組み、そしてスプレーの薬(外用薬)であっても油断できない全身への副作用を問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。アレルギー用薬は、花粉などの「アレルギー性鼻炎」や、食べ物や刺激による「蕁麻疹(じんましん)」、全身の「皮膚の痒み」といった、免疫の暴走によるつらい症状をターゲットにしています。
  • b [×]:非常にいやらしい、成分の「効き方の仕組み」のすり替え引っ掛けです。「抗ヒスタミン成分」は、肥満細胞からすでに飛び出してしまったヒスタミンが、神経のスイッチ(受容体)にくっつくのを邪魔するお薬です。肥満細胞のフタを閉めて「ヒスタミンが外に出てくるのを未然に防ぐ(遊離を抑える)」のは、【ケトチフェンやクロモグリク酸ナトリウムなどの『抗アレルギー成分(肥満細胞安定薬)』】の仕事です。
  • c [○]:これは正しい記述です。「アゼラスチン塩酸塩」は、飛び出したヒスタミンをブロックする(抗ヒスタミン作用)だけでなく、アレルギーの炎症自体を鎮める(抗アレルギー作用)という、1人で2つの仕事をこなすとても優秀な第2世代のお薬です。
  • d [×]:外用薬の安全神話を裏切る定番のバツひっかけです。シュッと鼻に吹き付ける「点鼻薬」や「目薬」であっても、鼻の粘膜や目の血管からお薬の成分はしっかり血液中に吸収されて全身を巡ります。そのため、スプレーであっても飲み薬と同じように「眠気」や「動悸」などの全身の副作用が起きるおそれがあります。「おそれはない」と言い切る選択肢はバツです。

※正答:1(a、cが正しい)

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 「抗ヒスタミン」と「抗アレルギー(ケトチフェン・クロモグリク酸)」の戦い
  • ひっかけ例:今回の選択肢bのパターンです。
  • 対策:【ヒスタミンが出た後に、キャッチされるのを防ぐのが抗ヒスタミン】、【ヒスタミンが最初から外に出られないように肥満細胞に鍵をかけるのが抗アレルギー】と、ストーリーで区別してください。
  1. 「外用薬だから全身の副作用はない」という誘導
  • 対策:鼻の粘膜は非常に薄く、お薬が一番吸収されやすい場所の1つです。点鼻薬でも飲み薬と同じ副作用が起きる、とプロの目線で覚えておきましょう。
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