【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問55の過去問解説|思考ルート
【問題】
問55 眼科用薬(目薬)に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。
a 一般用医薬品の眼科用薬は、結膜炎、眼精疲労、目のかすみなどの症状を改善する。 b コンタクトレンズを装着したまま目薬を使用する場合、添付文書等に「コンタクトレンズを装着したまま使用できる」と記載がないものは、レンズを外して使用しなければならない。 c 目の調節機能を高める成分として、ネオスチグミンメチル硫酸塩が配合されていることがある。 d コンドロイチン硫酸エステルナトリウムは、目の組織の呼吸を促すことで、目の疲れを癒す。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、ドラッグストアの主役である「目薬」がカバーする症状の範囲と、目のピント調節機能を強力に復活させる重要成分(ネオスチグミン)の役割を正しく見抜く問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。市販の目薬(眼科用薬)は、白目が真っ赤になる「結膜炎」や、パソコン・スマホの使いすぎによる「眼精疲労(目の疲れ)」、ピントが合わなくなる「目のかすみ」など、日常の目のトラブルを広く改善するために使われます。
- b [×]:ここが試験特有の非常にいやらしい、法律・ルールの揚げ足取りひっかけです!実務やパッケージの裏面では「コンタクトを外して使ってね」と書いてあることが多いですが、法律上の正しい決まり文句は「【O2(酸素透過性)レンズを含むハードコンタクトレンズ】を装着している場合は、添付文書に記載がなくてもそのまま使えることがある」という例外があります。そのため、「記載がないものは、一律ですべてレンズを外さなければならない」と言い切るこの選択肢は、試験上は【バツ】という判定になります。
- c [○]:これは試験で100%正解の主役として選ばれる、超大物の目薬成分です。「ネオスチグミンメチル硫酸塩」は、目のピントを合わせる毛様体筋という筋肉のコリをほぐすお薬(コリンエステラーゼ阻害成分)です。すり減ったピント調節機能を力強くリフレッシュしてくれるため、ほぼすべての「疲れ目用の目薬」の主役として入っています。
- d [×]:成分の理由がすり替えられています。「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」は、軟骨などにもあるネバネバした成分です。目の表面に人工的な「涙の膜(バリア)」を作って潤いを保ち、乾燥から目を守る【角膜保護・保水成分】です。組織の呼吸を促して目の疲れを癒す成分は、「アスパラギン酸カリウム」などのアミノ酸成分です。
※正答:2(a、cが正しい)
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 「ネオスチグミン」のピント調節機能
- 対策:名前に「ネオスチグミン」と来たら、目の中のピント合わせの筋肉をほぐして【目のピント調節機能を高める】お薬の一択です。これ以外の効果が書かれていたらバツだと一発で見抜けるようにしておきましょう。
- 「コンドロイチン」は目の中のうるおいオアシス
- 対策:コンドロイチンはお肌や軟骨と同じ「保水・乾燥ガード」のキャラクターです。目の栄養や呼吸を促すアミノ酸(アスパラギン酸など)と役割を混ぜて引っ切ってきます。
- コンタクトレンズと目薬の「ハード」の例外
- 対策:試験では「ソフトコンタクトレンズは防腐剤を吸い込むから絶対に外す」のが大原則ですが、「ハードレンズ(特にO2レンズ)なら普通の目薬でもそのままさせる場合がある」という細かい例外知識をわざと突いてバツを誘ってきます。言葉の極端な言い回しに注意してください。