思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 問56の過去問解説|思考ルート

【問題】

問56 皮膚に適用する薬(皮膚病薬)の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a ウフェナマートは、非ステロイド性の抗炎症成分であり、皮膚の炎症を抑える。 b ブフェキサマクは、ステロイド性の抗炎症成分であり、強い抗炎症作用を持つが、赤みや痒みなどの副作用に注意が必要である。 c ステロイド性抗炎症成分は、広範囲に使用したり長期間連用したりすると、全身的な副作用が現れることがある。 d グリチルリチン酸二カリウムは、生薬のカンゾウに由来する成分であり、皮膚の炎症を和らげる目的で配合されている。

1(a:正、b:正、c:誤、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:正、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、皮膚の赤みや湿疹を抑える「抗炎症成分」の中で、ステロイドと非ステロイドの違い、そしてそれぞれの特徴やリスクを正しく見分ける問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。「ウフェナマート」は、赤ちゃんのおむつかぶれや顔の湿疹にも使える、とても肌に優しい【非ステロイド性抗炎症成分(NSAIDs)】の代表格です。
  • b [×]:成分のグループが違います。「ブフェキサマク」は、aのウフェナマートと同じ【非ステロイド性抗炎症成分】です。ステロイド成分ではありません。なお、ブフェキサマクはかぶれ(接触皮膚炎)の副作用が起きやすい性質があったため、現在の実務では販売中止になっていますが、試験上は非ステロイドの仲間としてバツと見抜ければOKです。
  • c [○]:これは正しい記述です。ヒドロコルチゾンやデキサメタゾンなどの「ステロイド(副腎皮質ホルモン)成分」は、強力に炎症を抑える反面、広範囲の皮膚に塗りたくったり、何ヶ月もダラダラ使い続けたりすると、皮膚から血中に入り込んで全身のホルモンバランスが崩れるなどの重い副作用を起こすリスクがあります。
  • d [○]:これは正しい記述です。「グリチルリチン酸二カリウム」は、風邪薬や胃薬の解説でも何度も登場した、生薬の甘草(カンゾウ)の成分です。皮膚用の塗り薬(オロナインなど)でも、肌の炎症を穏やかに優しく鎮める名脇役として大活躍します。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 「ステロイド」と「非ステロイド」のすり替え
  • ひっかけ例:今回の選択肢bのように、非ステロイド成分をステロイドと言い張ってきます。
  • 対策:名前に「〜アセテート」「〜プレドニゾロン」「〜コルチゾン」とつくものは【ステロイド】の部屋。ウフェナマートやブフェキサマクは【非ステロイド】の部屋、と完全に境界線を引いておきましょう。
  1. ステロイドの「全身副作用」に関するひっかけ
  • ひっかけ例:「ステロイド成分は外用薬(塗り薬)であるため、どのように使用しても全身的な副作用が起きることはない」
  • 対策:目薬や点鼻薬と同じです。皮膚からも薬は吸収されるため、塗りすぎ・長期間の使用は全身に影響が出ます。
戻る ↩ 前の問題(問55)次の問題(問57)へ ➔