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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問10の過去問解説|思考ルート

【問題】

問10 胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a チメピジウム臭化物は、抗コリン成分であり、胃液の分泌を抑える作用もある。 b ブチルスコポラミン臭化物は、胃腸の平滑筋のけいれんを抑えることで、急激な腹痛(さしこみ)を緩和する。 c ロートエキスは、副交感神経系の働きを抑えるため、心臓病や緑内障の診断を受けた人では症状を悪化させるおそれがある。 d パパベリン塩酸塩は、眼圧を低下させる作用があるため、緑内障の診断を受けた人であっても安心して使用できる。

1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:正、d:正) 3(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、午前中の問43・問44の胃の痛み止め(抗コリン成分)の総復習です。緑内障の人が絶対に飲んではいけない理由と、パパベリンの目の副作用の罠を見抜く問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。お尻に「〜臭化物」とつく長い名前の「チメピジウム臭化物」は、胃のけいれんを止める立派な【抗コリン成分】です。副交感神経を休ませるため、お腹の痛みを止めると同時に「胃液の分泌を抑える」効果もあります。
  • b [○]:これは正しい記述です。ブチルスコポラミン臭化物(ブスコパン)は、胃腸の筋肉(平滑筋)の異常な引きつり・けいれんを元からフワッと緩めることで、あの冷や汗が出るような「さしこみ(急な腹痛)」を劇的に和らげます。
  • c [○]:これは正しい記述です。「ロートエキス」などの抗コリン成分は、副交感神経をブロックして交感神経を一歩前に出させます。交感神経が優位になると、心臓がバクバクして心拍数(心臓病の悪化)が上がり、瞳孔が広がって眼圧が急上昇(緑内障の悪化)するため、これらの持病がある人には非常に危険で、症状を悪化させるおそれがあります。
  • d [×]:ここが高度なひっかけです。「パパベリン塩酸塩」は、午前中の問43の通り、神経を無視して筋肉を直接緩める独自キャラですが、実は【眼圧を上昇させてしまう(上げる)】という抗コリン成分と同じ困った弱点を持っています。そのため、パパベリンであっても緑内障の人は「使用前に医師に相談(慎重投与)」しなければいけません。「眼圧を低下させるから安心」は完全に大バツです。

※正答:1

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 痛み止め成分と「緑内障」の鉄の掟
  • 対策:ロートエキスやブチルスコポラミンなどの『抗コリン成分』は、緑内障の人は【絶対使用禁止(禁忌)】です。そして、筋肉を直接緩める『パパベリン』も、緑内障の人は【使用前に要相談】となります。お腹の強い痛み止めは、どっちのタイプであっても「緑内障の目はピンチになる!」と大きなセットで頭に入れておきましょう。
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