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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問9の過去問解説|思考ルート

【問題】

問9 腸の薬に配合される成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a ヒマシ油は、小腸を刺激して排便を促す強力な下剤であり、妊婦が使用すると流産や早産を誘発するおそれがあるため禁忌である。 b クレオソート(木クレオソート)は、腸内のバイ菌を皆殺しにすることで、細菌性の下痢を根本から治療する。 c タンニン酸アルブミンは、小腸に達するとタンニン酸とアルブミンに分解され、タンニン酸の収斂作用により腸の粘膜を保護して下痢を止める。 d ベルベリン塩化物(ベルベリン硫酸塩)は、抗菌作用のほか、腸の過剰な動きを直接抑える作用も併せ持つ。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、午前中の問45でも出てきた強力な油の下剤(ヒマシ油)の妊婦への危険性と、お腹の味方である下痢止め成分(クレオソート、タンアル、ベルベリン)の正しい働きを問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。「ヒマシ油」は、午前中の問45の通り駆虫薬との併用が絶対禁止の油ですが、同時に【小腸を激しく刺激する最強クラスの下剤】でもあります。お腹がギューッと激しく動くため、妊婦さんが飲むとお隣の子宮まで一緒に縮んでしまい、流産や早産を起こす危険があるため【妊婦さんは一発使用禁止(禁忌)】です。
  • b [×]:実務でもテレビCMでも超頻出の、もっともらしい大バツひっかけです!正露丸の主成分である「木(もく)クレオソート」は、腸内のバイ菌を殺す薬(殺菌薬)ではありません。木クレオソートの本当の仕事は、腸の過剰な水分分泌を正常に戻し、腸の動きを適度になだめることです。「バイ菌を皆殺しにする」は完全に間違いです(だから、悪いバイ菌を追い出さなきゃいけない食中毒の下痢のときでも、正露丸は安全に飲めるという大きなメリットに繋がります)。
  • c [○]:これは正しい記述です。「タンニン酸アルブミン(通称:タンアル)」は、胃の中では何もせず、目的地の小腸に届いて初めて「タンニン酸」が外に出てきます。このタンニン酸が、お腹の傷口のタンパク質をキュッと引き締めてガード膜(収斂作用)を作ることで、下痢を優しく止めます。
  • d [○]:これは正しい記述です。「ベルベリン」は、生薬のオウバクやオウレンから見つかった、真っ黄色な下痢止め成分です。腸の中の悪い菌の繁殖を抑える(抗菌)のと同時に、ゴロゴロと動きすぎている腸のけいれんを直接優しくなだめて抑える(腸管運動抑制)という、2つの素晴らしい効果を持っています。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 3大下痢止め成分「木クレオソート」「タンアル」「ベルベリン」の仕事
  • 対策:試験で下痢止めが出たら、この3人の顔を思い出してください。
  • 木クレオソート ➔ 殺菌は【しない】!水分調整と運動正常化の神。
  • タンニン酸アルブミン(タンアル) ➔ 腸をコーティングして守る(収斂)。
  • ベルベリン ➔ 真っ黄色。抗菌と、腸の動きを【直接抑える】お薬。 この特徴をシャッフルしてくるのが定番パターンなので、今回の選択肢bの「クレオソートは殺菌する」という罠を綺麗に見抜けるようになっておきましょう。
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