【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問8の過去問解説|思考ルート
【問題】
問8 胃の薬に用いられる生薬成分及び消化酵素成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a センブリは、リンドウ科のセンブリの開花期の全草を用いた生薬で、強烈な苦味による健胃作用を期待して用いられる。 b オウレンは、キンポウゲ科のオウレンの根茎を用いた生薬で、苦味による健胃作用のほか、抗炎症作用や抗菌作用も併せ持つ。 c ビオヂアスターゼは、炭水化物(デンプン)の消化を助ける消化酵素成分である。 d パンクレアチンは、炭水化物、タンパク質、脂質のすべてを消化する能力を持つマルチな消化酵素成分である。
1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:正) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:誤)
① この問題の一言まとめ
この問題は、苦い胃薬の代表(センブリ、オウレン)の正しい知識と、ご飯や油の分解を助ける「消化酵素(ビオヂアスターゼ、パンクレアチン)」の守備範囲を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「センブリ(千振)」は、千回振出しても(お湯に煎じても)まだ苦い、ということから名前がついた日本固有の有名な生薬です。その強烈な苦味で胃のセンサーをガツンと刺激して元気にさせます(苦味健胃生薬)。
- b [○]:これは正しい記述です。「オウレン(黄連)」も、午前中の問39の部屋で解説した通りの【苦味健胃生薬】のメンバーです。さらに、お腹の火事を鎮める「抗炎症作用」や「バイ菌をやっつける抗菌作用」もあるため、お腹を下したときの胃腸薬にもよく入っています。
- c [○]:これは正しい記述です。名前に「ヂアスターゼ」とつく酵素(ビオヂアスターゼ、タカヂアスターゼなど)は、ご飯やパンなどの【炭水化物(デンプン)】をバラバラに細かく分解するのが得意な専門職です。
- d [○]:これも正しい記述です。「パンクレアチン」は、ブタのすい臓から作られるレジェンド級の消化酵素です。炭水化物(デンプン)だけでなく、お肉(タンパク質)や油(脂質)の【3大栄養素のすべてを1人でまとめて消化できる】という圧倒的なマルチパワーを持っています。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 消化酵素の「アミラーゼ(ヂアスターゼ)」と「パンクレアチン」の区別
- 対策:ヂアスターゼ系は「デンプン(炭水化物)だけ」の専門職。パンクレアチンは「全部いける大将」と、頭の中でキャラクターの強さを分けて覚えておくと、シャッフルひっかけが来ても一発で弾けます。今回の問題はすべて正しい(1)が正解の良心的な問題です。