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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問7の過去問解説|思考ルート

【問題】

問7 胃の薬に配合される制酸成分及び胃粘膜保護成分に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 水酸化アルミニウムゲルは、胃酸を中和するとともに、胃粘膜に保護膜を形成して保護する作用を合わせ持つ。 b ケイ酸アルミニウムは、胃酸を中和する作用(制酸作用)を持つが、アルミニウムを含むため、透析治療を受けている人は使用を避けなければならない。 c スクラルファートは、胃内の酸性環境において、胃粘膜の傷んだ部分(潰瘍面)のタンパク質と結合して保護膜を形成する。 d 合成ヒドロタルサイトは、胃酸を中和する制酸作用のみを持ち、胃粘膜保護作用は持たない。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(c、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、胃酸をジュワッと中和する「制酸成分」と、胃の傷口を守る「胃粘膜保護成分」の、名前に『アルミニウム』とつくお薬特有の透析患者への絶対禁忌ルールを問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。「水酸化アルミニウムゲル」は、アルカリ性のパワーで胃酸を中和する(制酸)と同時に、ボロボロになった胃の壁にトロッと張り付いて優しく守る(保護)という2つの仕事をこなします。
  • b [○]:これは第5章の禁忌でも100%出題される、命に関わる超重要ルールです。名前に「アルミニウム」とつく胃薬の成分は、腎臓が全開で動いていないと体から外へ出せません。そのため、人工透析(とうせき)治療を受けている人が飲むと、脳にアルミニウムが溜まって重い記憶障害などを起こす「アルミニウム脳症」のリスクがあるため、【絶対に服用してはならない(禁忌)】となっています。
  • c [○]:これは午前中の問38でも解説した通りです。スクラルファートは、胃酸の酸っぱい環境を感知すると、胃の傷口のタンパク質にピタッと吸着して臨時の絆創膏(保護膜)を作ってくれます。
  • d [×]:ここが間違いです。「合成ヒドロタルサイト」も、実はアルミニウムとマグネシウムが合体したお薬です。胃酸を中和するだけでなく、aの水酸化アルミニウムと同じように「胃の粘膜を優しく守る保護作用」もバッチリ持ち合わせています。制酸のみ、と言い切る選択肢はバツです。

※正答:3

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 試験問題の「不備(全員正解)」の罠に惑わされない
  • 対策:この令和7年度(2025年度)の北海道・東北ブロックの問7は、選択肢のa、b、cの3つがすべて正しい記述になってしまっており、4つの組み合わせ選択肢の中に正しい答えのペア(a、b、cの3つを網羅する選択肢)が存在しないという【出題ミス(問題不備)】が起きた問題です。
  • 試験本番でこのような不備があっても焦る必要はありません。公式発表では全員正解扱い(得点付与)となりました。知識としては「アルミニウム=透析の人は絶対にダメ!」という点と、「スクラルファート=傷口のタンパク質に貼り付く絆創膏」という2つの大原則を完璧にしておけば、実務でも試験でも無敵です。
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