思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問12の過去問解説|思考ルート

【問題】

問12 高コレステロール改善薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。

a 高コレステロール改善薬を服用している間は、脂質の多い食事を制限する必要はまったくない。 b パンテチンは、低密度リポタンパク質(LDL)の排泄を促進する作用があるとされている。 c ビタミンEは、過酸化脂質の産生を抑える作用があるとされている。 d 高コレステロール改善薬を使用して長期間(数ヶ月など)経っても数値が改善しない場合は、遺伝性の脂質代謝異常などの可能性があるため、医師の診察を受けるべきである。

1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:お、b:誤、c:正、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、午前中の問47の高コレステロール改善薬の応用です。食事療法の重要性と、お薬を飲んでも治らない場合の病院への繋ぎ方(受診勧奨)を問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [×]:非常識なダメ記述です。コレステロールの改善は、お薬を飲むことよりも、普段の食事(あぶらっこいものを控える)や運動といった「生活習慣の改善」が何よりも大前提の基本です。薬を飲んでいるからと油断して暴飲暴食して良いわけがありません。
  • b [○]:これは午前中の問47で私が訂正した正しい記述そのものです。パンテチンは、血管の壁にゴミを溜め込ませる悪玉コレステロール(LDL)を、分解して体の外へどんどん追い出す(排泄促進)素晴らしいお薬です。
  • c [○]:これは正しい記述です。ビタミンE(トコフェロール)は、体の中のあぶらが酸化してドロドロの有害なゴミ(過酸化脂質)に変わってしまうのを、強力なバリアでディフェンスして抑えてくれます。
  • d [○]:これは正しい記述です。市販薬を数ヶ月まじめに飲んで、食事も気をつけているのに、コレステロールの数値が全く下がらないという場合は、生まれつき体質的にコレステロールが爆発的に作られてしまう「家族性(遺伝性)高コレステロール血症」という重い病気の可能性が高いため、自己判断を止めてすぐに病院(受診)を勧める必要があります。

※正答:3

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 午前問47の「悪魔のシャッフル」が治った素直な問題
  • 対策:午前の問題ではパンテチンのLDLとHDLが逆になっていましたが、午後のこの問題では「LDLの排泄を促進」と正しい記述で綺麗に並んでいます。食事制限の有無(a)のバツを一瞬で見抜ければ、自動的に3が選べる優しい構造になっています。
戻る ↩ 前の問題(問11)次の問題(問13)へ ➔