【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問14の過去問解説|思考ルート
【問題】
問14 泌尿器に作用する薬に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 排尿時の不快感(痛みや残尿感)の緩和には、五淋散などの漢方処方製剤が用いられることがある。 b 猪苓湯は、体力に関わらず使用でき、尿量減少、排尿痛、残尿感がある人に適している。 c 頻尿や尿もれの症状のための薬には、ウワウルシなどの生薬成分が配合されることがある。 d ウワウルシは、ツツジ科のウワウルシの葉を用いた生薬で、腸の運動を抑制する作用(止瀉作用)を期待して用いられる。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:お) 5(a:正、b:お、c:誤、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、午前中の問51の尿トラブルの薬の深掘りです。頻尿や残尿感に効く有名な漢方(五淋散、猪苓湯)の名前と、ツツジ科のハーブ生薬「ウワウルシ」の本当の目的を見抜く問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「五淋散(ごりんさん)」は、漢字に『淋(おしっこがポタポタ滴る病気)』という文字が入っている通り、膀胱の炎症を優しく冷まして排尿痛や残尿感をスッキリ解決する、ドラッグストアの定番漢方薬(ボーコレンなど)です。
- b [○]:これは正しい記述です。「猪苓湯(ちょれいとう)」は、おしっこのトラブルの時に、年齢や体力に関係なく「誰でもいつでも安全に飲める(体力に関わらず使用できる)」という、試験でも実務でもめちゃくちゃありがたいスーパードクターのような漢方薬です。
- c [○]:これは正しい記述です。「ウワウルシ」は、おしっこの通り道のバイ菌の増殖を抑える、泌尿器用薬に欠かせない重要な生薬です。
- d [×]:生薬の「部屋(役割)」のすり替え引っ掛けです。ウワウルシの本当の仕事は、おしっこの通り道を綺麗に殺菌・お掃除する【尿路殺菌生薬(利尿・殺菌作用)】です。下痢を止める(止瀉)薬では絶対にありません。おしっこの薬のコーナーにいるキャラクターです。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 尿トラブルの漢方「猪苓湯(ちょれいとう)」の体力基準
- 対策:漢方薬を覚えるとき、多くの受験生が「体力が中等度…」などの基準で挫折します。しかし、この【猪苓湯】だけは『体力に関わらず(誰でもOK)』という特殊なカードを持っています。試験で非常に狙われやすいマル選択肢なので、これをご褒美キーワードとして覚えておきましょう。dのウワウルシの下痢止めという嘘を見抜ければ、答えは1(正・正・正・誤)になります。