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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問3の過去問解説|思考ルート

【問題】

問3 漢方処方製剤に関する以下の記述のうち、正しいものの組み合わせはどれか。

a 漢方処方製剤は、個々の生薬の作用が単に足し算されたものではなく、組み合わさることで独自の新しい効果を発揮する。 b 漢方薬は自然由来の生薬で構成されているため、副作用は一切存在しない。 c 複数の漢方薬を併用する場合、構成生薬の重複(特にカンゾウなど)による副作用に注意する必要がある。 d 漢方薬の効果はすべての人に一律であり、飲む人の体質(証)を考慮する必要はない。

1(a、c) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、漢方薬全体の正しい考え方のキホンと、生薬が重なることで起きる副作用の危険性について問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。漢方薬は、チーム医療のようなものです。Aという生薬とBという生薬が合体することで、単体の足し算以上の素晴らしい相乗効果を発揮します。
  • b [×]:非常に危険な思い込みを誘うバツひっかけです。漢方薬も「お薬」ですから、体質に合わなければ肝機能障害や間質性肺炎といった重い副作用が起きるリスクはバッチリあります。「一切存在しない」は100%大バツです。
  • c [○]:これは実務でも最も注意すべき超重要記述です。色々な漢方薬(葛根湯と胃腸薬など)を何種類も一緒に飲むと、多くの漢方に入っている「カンゾウ(甘草)」という生薬が体の中で過剰になり、第1章でも出てきた「偽アルドステロン症」という重い副作用を引き起こすおそれがあります。
  • d [×]:漢方の根本を否定するバツ記述です。漢方薬は、その人の体力や体質(これを漢方では『証(しょう)』と言います)に合わせて選ぶオーダーメイドの薬です。体質を無視して飲むと、効果が出ないどころか体調を崩してしまいます。

※正答:1

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 漢方薬は「副作用がない」という安全神話の罠
  • ひっかけ例:今回の選択肢bのパターンです。一般のお客様も勘違いしやすいポイントなので、試験では確実にバツとして狙われます。
  1. 「カンゾウ」の重複による偽アルドステロン症
  • 対策:漢方の併用相談が来たら、登録販売者はまず「カンゾウ(甘草)やマオウ(麻黄)の量が被っていないか」をチェックするのがプロの鉄則だと覚えておきましょう。
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