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【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問32の過去問解説|思考ルート

【問題】

問32 殺虫剤・忌避剤(一般用衛生害虫用薬)に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせかどれか。

a ピレスロイド系成分(ペルメトリンなど)は、昆虫の神経系に作用し、即効性(ノックダウン効果)が高いのが特徴である。 b 有機リン系成分(ジクロルボスなど)は、アセチルコリンエステラーゼの働きを強力に邪魔することで、害虫を殺す。 c カーバメイト系成分(プロポクスルなど)は、有機リン系成分と似た仕組みで効くが、有機リン系と比べて効果の回復が遅い。 d ディートは、蚊やマダニなどの吸血害虫が人間に近寄るのを防ぐ「忌避剤(虫よけ)」であり、一般用医薬品として広く販売されている。

1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:正、c:誤、d:正) 3(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 4(a:お、b:あ、c:正、d:正) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:誤)


① この問題の一言まとめ

この問題は、蚊取り線香の成分(ピレスロイド系)やバルサンの成分(有機リン系)、虫よけスプレーの成分(ディート)といった、害虫対策成分の効き方のメカニズムを問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは正しい記述です。「ピレスロイド系」は、除虫菊という花から見つかった、アースノーマットなどの主役成分です。虫の神経をビリビリと麻痺させて、一瞬でポロッと床に落とす【即効性(ノックダウン効果)】が最大の自慢です。
  • b [○]:これは正しい記述です。「有機リン系(ジクロルボス、フェニトロチオンなど)」は、超強力な殺虫成分です。虫の体の中の分解酵素(アセチルコリンエステラーゼ)を破壊して、アセチルコリンを異常に暴走させることで害虫をショック死させます。
  • c [×]:後半のスピード比較が間違いです。「カーバメイト系(プロポクスル)」は、bの有機リン系と全く同じ酵素を狙うライバル成分です。有機リン系が「一生治らないレベルで破壊する」のに対して、カーバメイト系は「一時的に邪魔するだけ」なので、有機リン系と比べると【効果の回復が速い(毒性が切れやすい)】のが特徴です。遅いはバツです。
  • d [○]:これは正しい記述です。「ディート」は、夏の売り場を独占するサラテクトなどの「虫よけスプレー」の主成分です。これを肌に塗ると、蚊やマダニが人間の二酸化炭素の匂いを感知できなくなり、近寄れなくなります(忌避剤)。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 殺虫剤の2大ボス「有機リン」と「カーバメイト」の強さ比較
  • 対策:どちらも酵素をいじめる成分ですが、強さが違います。
  • 有機リン ➔ 破壊力が【エグい(一生治らない)】。
  • カーバメイト ➔ 破壊力は【マイルド(すぐ回復する)】。 この「カーバメイトの方が回復が速いよ」という特徴をしっかり覚えておけば、cの罠を見抜いて2(a:正、b:正、c:誤、d:正)に迷わず辿り着けます。
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