【令和7年度】登録販売者 北海道・東北 午後問43の過去問解説|思考ルート
【問題】
問43 医薬品の添付文書における「相談すること」に、「次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談すること」として、「高齢者」と記載されている医薬品の配合成分に関する以下の記述の正誤について、正しい組み合わせはどれか。
a 高齢者は、若年者と比べて生理機能(肝臓や腎臓の解毒・排泄パワー)が低下しているため、副作用が起こりやすい。 b センノシドを含有する瀉下薬(便秘薬)は、高齢者が使用すると下痢が止まらなくなるおそれがあるため、使用前に相談することとされている。 c ブチルスコポラミン臭化物を含有する胃腸鎮痛鎮痙薬は、高齢者が使用すると、前立腺肥大に隠れた尿閉や、心臓への負担を悪化させるおそれがあるため、使用前に相談することとされている。 d クレマスチンフマル酸塩を含有する鼻炎用内服薬は、高齢者が使用すると、ひどい口の渇きや便秘、尿が出にくくなる症状(抗コリン副作用)が強く現れやすいため、使用前に相談することとされている。
1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:正) 5(a:正、b:誤、c:誤、d:誤)
① この問題の一言まとめ
この問題は、おじいちゃんおばあちゃん(高齢者)に市販薬を売る際、なぜ「事前に相談(注意)」しなければいけないのかという、生理機能の衰えと具体的な成分のリスクを問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。お年寄りは、見た目が元気でも、お腹の中の「肝臓(お薬を分解する)」や「腎臓(お薬をオシッコで外に出す)」の機能が少しずつ衰えています。そのため、若者と同じ量のお薬を飲んでも、体の中に薬が長く残りすぎてしまい、副作用が【非常に起きやすい】のが特徴です。
- b [○]:これは正しい記述です。大腸を強く叩く下剤(センノシド)は、お年寄りが飲むと効きすぎてしまい、激しい下痢を起こして脱水症状になってしまう危険があるため事前に相談が必要です。
- c [○]:これは正しい記述です。ブチルスコポラミンなどの抗コリン成分は、心臓をバクバクさせ、おしっこを出にくくさせます。お年寄りは元々心臓が弱かったり、前立腺が大きかったりする人が多いため、事前にセーフかお医者さんに確認(相談)する必要があります。
- d [○]:これも正しい記述です。鼻水止めのクレマスチン(抗ヒスタミン成分)は、実は裏の顔として「抗コリン作用」も持っています。そのため、お年寄りが飲むと、お肌や口がカラカラに乾き、頑固な便秘になり、おしっこが出なくなるというトラブルが強く出やすいため相談項目に書かれています。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- お年寄りの薬の相談は「生理機能の低下」がすべての原因!
- 対策:高齢者の問題が出たら、とにかく「若者より薬が効きすぎちゃって危ないんだな」という目線で文章を読んでください。すべての選択肢がその理屈に沿ってきれいに優しくマルを並べているため、1(すべて正しい)が迷わず選べる良心的な構造になっています。