【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問18の過去問解説|思考ルート
【問題】
問18 キノホルム製剤及びスモン訴訟に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a スモン訴訟は、キノホルム製剤を使用したことにより、亜急性脊髄視神経症に罹患したことに対する損害賠償訴訟である。 b キノホルム製剤は、整腸剤として使用されていたが、現在、日本ではアメーバ赤痢にのみ使用されている。 c スモン患者に対する施策として、生物由来製品の安全対策強化、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による生物由来製品による感染等被害救済制度の創設がなされた。 d スモン訴訟は、各地の地裁及び高裁において和解が勧められているが、いまだ全面和解には至っていない。
1(a:正、b:誤、c:誤、d:誤) 2(a:誤、b:誤、c:正、d:正) 3(a:正、b:正、c:正、d:誤) 4(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 5(a:誤、b:正、c:誤、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックのam-q37でも出た、お腹の下痢止めで足の麻痺・失明を起こした「スモン(キノホルム製剤)訴訟」の、裁判の結末と現在の流通制限を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これはスモン訴訟の100%完璧に正しい大前提の文章です。キノホルムというお腹の薬を使ったことで、亜急性(あきゅうせい)脊髄(せきずい)視神経(ししんけい)症(頭文字をとってSMON=スモン)という重い病気になってしまいました。
- b [×]:現在の流通の嘘記述です。他ブロックの問37の通り、100万人以上の被害者を出した猛毒キノホルムは、1970年9月に【日本国内での製造・販売が『完全に全面ストップ(禁止)』】されています。「現在、日本でアメーバ赤痢にだけ使われている」なんていう生ぬるい例外は1ミリもありません。完全にこの世から消し去られた(使用されていない)ので大バツです。
- c [×]:薬害の救済制度の「すり替え」です。生物由来製品(血液製剤など)の安全対策や救済制度が作られる決定的なキッカケになったのは、お腹のハーブ化学物質であるキノホルム(スモン)ではなく、のちに勉強する【HIV(エイズ)訴訟】の歴史の大反省です。部屋が違うのでバツです。
- d [×]:裁判の結末の引っかけです。スモン訴訟は、国と企業が全面的に土下座して大謝罪し、1979年(昭和54年)に、全国の全ての裁判所で【完全に『全面和解(ぜんめんわかい)』が成立して、きれいに終わっています】。「いまだ全面和解に至っていない」は完全に大嘘のバツです。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- キノホルムは、現在、日本では【完全に一発販売禁止(1ミリも使われていない)】!
- 対策:スモン訴訟は、1979年に【完全に全面和解】が成立して完結しています。b、c、dの3つがすべて綺麗に大バツだと見抜ければ、1(aのみ正しい)をご褒美のようにノータイムで選ぶことができます。