【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問19の過去問解説|思考ルート
【問題】
問19 ヒト免疫不全ウイルス(HIV)訴訟、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)及びCJD訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a HIV訴訟は、血友病患者が、HIVが混入した原料血漿から製造された血液凝固因子製剤の投与を受けたことにより、HIVに感染したことに対する損害賠償訴訟である。 b HIV訴訟の和解を踏まえ、国は、HIV感染者に対する恒久対策として、エイズ治療・研究開発センター及び拠点病院の整備や治療薬の早期提供等の様々な取り組みを推進している。 c CJDは、細菌でもウイルスでもない脂質の一種であるプリオンが原因とされている。 d CJD訴訟は、輸入販売業者及び製造業者が被告として提訴されたが、国は提訴されなかった。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックのam-q38・40でも登場した、注射(血液製剤)や乾燥硬膜によって脳や血液がウイルスに汚染されてしまった、平成の2大巨頭の薬害「HIV訴訟」と「CJD(ヤコブ病)訴訟」の化学的な正体と被告の範囲を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは他ブロックのam-q38のaと1文字も違わない、HIV訴訟の完璧な大正解原因記述です。血が止まらなくなる血友病の患者さんが、病院で打たれた血液製剤(血液凝固因子製剤)のなかにエイズが入っていたという悲劇です。
- b [○]:これも他ブロックのam-q38のcと同じ、100%正しい国の反省・恒久対策の記述です。和解のあと、国は全開でエイズ拠点病院(エイズ治療・研究開発センターなど)を全国に作って、治療薬をスピード提供する取り組みを始めました。
- c [×]:一見正しそうに見える、超高度な「物質の名前」のすり替えひっかけです!脳がスポンジのようになって死んでしまうクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)の原因物質である【プリオン】ですが、これは油(脂質)ではなく、恐ろしい異常な【『タンパク質(たんぱくしつ)』の一種】です。脂質と言い張るこの文章はバツになります。
- d [×]:他ブロックのam-q39(C型肝炎)の解説でも力説した、すべての薬害訴訟に共通する大前提の嘘記述です。薬害訴訟では、悪い薬を輸入した会社はもちろん、それを安全だと信じて許可を出してしまった【国(厚生労働省)も絶対にダブルで被告(お前のせいだ!)としてセットで提訴されます】。「国は提訴されなかった」は100%大バツです。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 薬害訴訟の被告は、いつでも【国と製薬企業のダブルセット】!
- 対策:国は責任を逃れられません。dの国は無罪だったという嘘を弾き、プリオンはタンパク質だよ(c:バツ)を消せれば、自動的に1(a、bが正しい)を確信を持ってマークできます。