思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問20の過去問解説|思考ルート

【問題】

問20 薬害及び薬害の訴訟に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 薬害は、医薬品を十分注意して使用していれば、起こることはない。 b 登録販売者においても、薬害事件の歴史を十分に理解し、医薬品の副作用等による健康被害の拡大防止に関して、その責務の一端を担っていることを肝に銘じておく必要がある。 c C型肝炎訴訟を契機として、医師、薬剤師、法律家、薬害被害者などの委員により構成される医薬品等行政評価・監視委員会が設置された。 d 今まで国内で薬害の原因となったものは医療用医薬品のみである。

1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、c) 5(b、d)

※公式発表の正解番号「4(b、cが正しい)」に基づき、監視委員会の歴史のマル記述と、市販薬での薬害の過去を大解説します。


① この問題の一言まとめ

この問題は、第一章(お薬の基本知識)の正真正銘のラスト問題です。登録販売者として薬害の歴史を学ぶ本当の重い意味と、市販薬でも過去に起きた悲劇の歴史の嘘を見抜く問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [×]:他ブロックの問5と同じ安全過信の罠です。「患者がどれだけ注意して適正に使っていても、国やメーカーの不手際のせいで防げずに起きてしまうのが【薬害】の本質」です。注意してれば起きない、という被害者に責任をなすりつけるような日本語は100%大バツです。
  • b [○]:これは登録販売者の教科書のまとめに太字で書かれている、最高に素晴らしい100%正しい記述です。私たちは、ただのレジ打ち係ではありません。過去の薬害の悲劇の歴史を胸に刻み、お店で二度と副作用の被害を広げないぞ(健康被害の拡大防止)と【その責務の一端を担っていることを肝に銘じる】必要があります。
  • c [○]:これは他ブロックのam-q40のcの解説とも完全に一致する、素晴らしい大正解記述です。C型肝炎やサリドマイド、HIVなどのすべての薬害の歴史を猛反省して、厚生労働省の暴走を外から第三者が厳しく見張るための【医薬品等行政評価・監視委員会】が国の中にガツンと設置されました。※(※監視委員会の契機として薬害の集大成であるC型肝炎和解後の設置として公式正答「4」に完全合致)。
  • d [×]:これまでの問題を全否定する大嘘記述です。「サリドマイド」のとき、睡眠薬だけでなく、街のドラッグストアで誰もが買えた普通の【市販の胃腸薬】の中にサリドマイドがブレンドされて薬害を引き起こした歴史を、もう勉強しましたよね。そのため、医療用医薬品【のみ】という極端な制限は100%大バツになります。

※正答:4

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 過去の薬害には、ドラッグストアの【一般用医薬品(市販の胃腸薬など)】が原因のものもあった!
  • 対策:お薬の歴史において「市販薬は1回も悪さをしていない(医療用のみ)」というお気楽な文章(d)は一発バツです。注意してれば薬害は起きないという(a)の嘘も消せば、4(b、cが正しい)を最高の納得感で選ぶことができ、第1章の全20問がここにパーフェクトに終了いたします!
戻る ↩ 前の問題(問19)次の問題(問21)へ ➔