【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問22の過去問解説|思考ルート
【問題】
問22 肝臓及び胆嚢に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 胆嚢は、肝臓で産生された胆汁を濃縮して蓄える器官で、十二指腸に内容物が入ってくると収縮して腸管内に胆汁を送り込む。 b 肝臓は、脂溶性ビタミンであるビタミンA、D等を貯蔵することはできるが、水溶性ビタミンであるビタミンB6、B12等は貯蔵することができない。 c 胆汁に含まれるビリルビンは、赤血球中のグロブリンが分解された老廃物である。 d 肝臓では、必須アミノ酸以外のアミノ酸を生合成することができない。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 3(a:正、b:誤、c:誤、d:誤) 4(a:正、b:誤、c:正、d:正) 5(a:誤、b:正、c:誤、d:誤)
① この問題の一言まとめ
この問題は、胆嚢の本当の仕事(ただの胆汁の倉庫)や、肝臓が実は水溶性ビタミンも貯金できるという隠れた性質、ビリルビンの赤血球由来のルーツを問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは100%正しい完璧な記述です。他ブロックのam-q43の通り、胆汁(たんじゅう)を作るのは肝臓で、胆嚢はそれをギュッと濃縮して溜めておく「ただの倉庫」です。ご飯が十二指腸に流れてくると、倉庫がギューッと縮んで胆汁を流し込みます。
- b [×]:ビタミンの貯金箱としての能力の嘘記述です。肝臓は、油に溶けるビタミンAやDはもちろんですが、実は水に溶ける【水溶性ビタミンである『ビタミンB6やB12』も、バッチリ体の中に貯蔵(キープ)しておくことができます】。「できない」はバツです。
- c [×]:ここが顕微鏡レベルの恐ろしい1文字すり替えひっかけです!午前の問59の通り、黄疸の原因になる黄色いゴミ「ビリルビン」は、赤血球の中の【ヘモ『グロビン』】が古くなって壊れた老廃物です。選択肢はヘモが抜けて、血液タンパク質である【グロブリン】にすり替わっているので大バツになります。
- d [×]:他ブロックのam-q43と完全に同じ、必須アミノ酸の言葉の矛盾ひっかけです。体の中で絶対に作れないのが「必須アミノ酸」です。その代わり、必須ではない「必須【以外】のアミノ酸」であれば、肝臓の工場で毎日せっせと【大量に生合成することができます】。できない、は真逆の嘘なのでバツです。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 肝臓は、ビタミンB12などの「水溶性ビタミン」も貯金できる!
- 対策:B12は貧血に関わるビタミンで、肝臓にたっぷりキープされています。cのグロブリンという文字の手品と、dの生合成の嘘を弾けば、3(aのみ正しい)が残ります。