【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問29の過去問解説|思考ルート
【問題】
問29 外皮系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 ヒトの皮膚の表面には常に一定の微生物が付着しており、それら微生物の存在によって、皮膚の表面での病原菌の繁殖が抑えられている。 2 メラニン色素は、表皮の最下層にあるメラニン産生細胞(メラノサイト)で産生され、太陽光に含まれる紫外線から皮膚組織を防護する役割がある。 3 皮下組織は、線維芽細胞とその細胞で産生された線維性のタンパク質からなる結合組織の層で、皮膚の弾力と強さを与えている。 4 汗腺には、腋窩(わきのした)などの毛根部に分布するアポクリン腺と、手のひらなど毛根がないところも含め全身に分布するエクリン腺の二種類がある。 5 角質層は、細胞膜が丈夫な線維性のタンパク質(ケラチン)でできた板状の角質細胞と、セラミド(リン脂質の一種)を主成分とする細胞間脂質で構成されている。
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックのam-q49の外皮(皮膚)問題の首都圏バージョンです。お肌の弾力を作るクッション層(真皮)の役割を、脂肪の層(皮下組織)にすり替えた嘘を暴く間違い探し問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- 1 [○]:これは他ブロックの問49のdと完全に同じ、100%正しい常常在菌のバリア記述です。お肌の表面の善玉菌たちが、悪いバイ菌の繁殖をしっかりディフェンスしています。
- 2 [○]:これも他ブロックのひっかけを直した大正解記述です。日焼けのもとであるメラニンの工場は、真皮ではなく、お肌の一番外側の【表皮の最下層(基底層)】に住んでいて、紫外線からお肌の奥を守っています。
- 3 [×]:これが間違い(この問題の正解)です!皮膚の「レイヤー(層)」の役割が丸ごとすり替えられています。コラーゲンや線維芽(せんいが)細胞がびっしり詰まって、お肌のぷるぷるした弾力と強さを支えている土台の層は、ただの脂肪のクッションである皮下組織ではなく、【『真皮(しんぴ)』の層】の本当の解剖学的特徴です。名前が違うので大バツです。
- 4 [○]:これは他ブロックの私の汗腺の呪文「アポクリンは、あぶらっこくて、あそこ(ワキ等)だけ!」が完璧に正しい記述として並んでいるパターンです。アポクリンはワキ、エクリンは全身、で100%マルです。
- 5 [○]:これはお肌の表面の「角質層(バリア)」の正しい化学的記述です。ケラチンという硬いタンパク質のレンガと、潤いのセメントである【セラミド(細胞間脂質)】のスクラムで出来上がっています。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- お肌のぷるぷる弾力を支えるコラーゲン繊維の主役は【真皮(しんぴ)】の層!
- 対策:皮膚の層は、外から【表皮(バリア)】➔【真皮(弾力コラーゲン)】➔【皮下組織(デブの脂肪)】の3枚重ねです。3の「皮下組織が線維芽細胞で弾力を与える」という嘘のすり替えを一瞬で見抜いて、3番をバシッとマークしましょう。