思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問38の過去問解説|思考ルート

【問題】

問38 医薬品の副作用として現れる呼吸器系及び泌尿器系の症状等に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 間質性肺炎は、息切れ・息苦しさ等の呼吸困難、空咳(痰の出ない咳)の症状を主に呈するが、必ずしも発熱は伴わない。 b 排尿困難や尿閉の症状は、多くの場合、原因となる医薬品の使用を中止するだけでは改善しない。 c 腎障害では、尿量の減少、ほとんど尿が出ないという症状のほかに、一時的に尿が増えるという症状が現れることがある。 d 喘息は、合併症の有無にかかわらず、原因となった医薬品の有効成分が体内から消失しても症状は寛解しない。

1(a:誤、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:正、c:誤、d:誤) 3(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 4(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:誤、b:誤、c:誤、d:正)


① この問題の一言まとめ

この問題は、他ブロックのam-q60(間質性肺炎の症状)の応用です。お薬を止めたあとの、おしっこの戻り(排尿困難の回復)や、アスピリン喘息が抜けるときのリアルなスピードを問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは他ブロックの問60の通り大正解の記述です。間質性肺炎は、肺がカチカチになるので「空咳(からぜき)」や息切れがメインで現れますが、風邪と違って【必ずしも全員に熱(発熱)が出るわけではない】という、見落としやすい特徴があります。
  • b [×]:実務での安心のルールを否定したダメな記述です。お薬のせいで「あ、おしっこが出にくくなっちゃった…(排尿困難)」というトラブルですが、これは多くの原因の場合、怖がらせる必要はなく、【原因となっているそのお薬(風邪薬など)の服用を『中止すれば、一瞬で元通りに綺麗に改善(回復)します』】。中止するだけでは改善しない、は大ウソです。
  • c [○]:これは正しい記述です。腎臓が壊れたとき(腎障害)は、基本はおしっこが出なくなりますが(尿量減少)、実は初期の壊れ始めの段階では、フィルターが壊れてザルになってオシッコがダダ漏れになるため、【一時的に逆に尿の量が増える】というトリッキーな症状が出ることもあります。
  • d [×]:これも喘息の回復のスピードの嘘記述です。ロキソニンなどで起きてしまった激しいアスピリン喘息の発作ですが、これはお薬の成分が体の中にいる間だけ暴れるアレルギーです。そのため、お薬の成分が体の中から分解されて消え去れば(体内から消失すれば)、あの苦しい発作症状は【速やかにフワッと良くなる(寛解する)】のが正しいです。寛解しない、はバツです。

※正答:4

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 鼻炎薬等によるおしっこの詰まりは、お薬を【止めれば、すぐに元通りに治る(改善する)】!
  • 対策:お薬の副作用の多くは、飲むのを止めれば安全に引いていきます。bの「中止するだけでは治らない」という脅し文句と、喘息は治らないというdの嘘を弾けば、4(aとcがマル、bとdがバツ)が美しく残ります。
戻る ↩ 前の問題(問37)次の問題(問39)へ ➔