【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)問9の過去問解説|思考ルート
【問題】
問9 小児等への医薬品の使用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
1 小児は、血液脳関門が未発達であるため、吸収されて循環血液中に移行した医薬品の成分が脳に達しやすい。 2 一般に乳幼児は、容態が変化した場合に、自分の体調を適切に伝えることが難しいため、医薬品を使用した後は、保護者等が乳幼児の状態をよく観察することが重要である。 3 成人用の医薬品の量を減らして小児へ与えれば、副作用等が発生する危険性はない。 4 乳児向けの用法用量が設定されている一般用医薬品であっても、乳児は基本的に医師の診療を受けることを優先し、一般用医薬品による対処は最小限(夜間等、医師の診療を受けることが困難な場合)にとどめるのが望ましい。 5 乳幼児が誤って医薬品を大量に飲み込んだなどの誤飲事故の場合には、一般用医薬品であっても高度に専門的判断が必要となることが多い。
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックのam-q30の子供用お薬問題の首都圏バージョンです。大人用のお薬を勝手に子供に割って与えることの大危険性を、間違い探しとして暴く問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- 1 [○]:これは午前の問52(脳の仕組み)でも解説した通りの、100%正しい記述です。子供は脳のバリア(血液脳関門)がまだ工事中で未完成なので、お薬の成分が脳へダイレクトに届きやすく、副作用が出やすいです。
- 2 [○]:これは正しい記述です。赤ちゃんや小さな子供は「なんかお腹が痛い…」と言葉でプロのように説明できません。まわりの親御さん(保護者)が顔色や機嫌をしっかり観察してあげるのが何よりも大切です。
- 3 [×]:これが間違い(この問題の正解)です!他ブロックのam-q30でも一喝した通りの、最も不適切な危険行動の記述です。「これ大人用のバファリンだけど、子供だから半分に割って飲ませちゃえば量的にセーフでしょ?」というのは大間違いです。子供の体はお薬の処理能力が未熟なので、量を減らしてもライ症候群などの命に関わる大副作用(危険性)が【バリバリに発生します】。危険性はない、は大ウソです。
- 4 [○]:これは他ブロックのam-q30のdと全く同じ、正しい基本理念です。「市販薬でごまかさず、まずはお医者さんに診せる(医師の診療を優先)」のが赤ちゃんの絶対の掟です。
- 5 [○]:これは正しい記述です。子供の薬の誤飲事故は、たとえ市販薬の1ビン丸ごと一気飲みであっても、胃洗浄が必要だったり、非常に高度な専門的判断(病院搬送)が必要になります。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 大人のお薬を薄めて子供に与えても、副作用のリスクは「絶対に消えない(危険性はある)」!
- 対策:お母さんの勝手な減量ジャッジを肯定するような文章(3)が来たら、1秒で間違いだと見抜いてください。これだけで一瞬で3を選びきることができます。