【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問12の過去問解説|思考ルート
【問題】
問72 腸の薬(整腸薬、止瀉薬、瀉下薬)に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a ビスマスを含む成分は、収斂作用のほか、腸内細菌の増殖を抑える(抗菌)作用もある。 b ロペラミド塩酸塩は、中枢神経系を抑制する作用があり、副作用として眠気が現れることがある。 c ヒマシ油は、小腸で分解されて生じる分解物が小腸を刺激することで瀉下作用をもたらすため、駆虫薬を使用したあとの瀉下薬として用いるのが適当である。 d センナは、大腸を刺激して排便を促す成分(センノシド)を含み、流産や早産を誘発するおそれがあるため、妊婦又は妊娠していると思われる女性では使用を避けるべきである。
1(a、b) 2(a、d) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、下痢止めのビスマスやロペラミドの正しい仕組みと、他ブロックの問82でも大騒ぎした「ヒマシ油と虫下しの絶対禁忌」の復習問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これは正しい記述です。「次硝酸ビスマス」などのビスマス成分は、腸の粘膜にギュッと引き締める膜を張る(収斂作用)と同時に、お腹の中の悪いバイ菌をやっつける【抗菌・殺菌作用】も合わせ持っています。
- b [○]:これはロペラミドの意外な副作用を突いた正しい記述です。強力な下痢止めであるロペラミドは、お腹の神経を眠らせるのと同時に、脳(中枢)も少しボケッと眠らせる作用があるため、【眠気】の副作用が出ることがあります。車の運転は禁止です。
- c [×]:他ブロックの問82でも力説した、絶対にやってはいけない大危険行為の記述です。ヒマシ油は、虫下し(駆虫薬)と一緒に飲むと、虫下しの毒が油に一瞬で溶けて人間に大量吸収されて大中毒事故になります。そのため【駆虫薬のあとには絶対に『使用禁止』】です。適当である、は大ウソです。
- d [○]:これは正しい記述です。下剤の王様センナ(センノシド)は、お腹をギューッと動かす刺激が子宮にまで飛び火して流産を起こすおそれがあるため、妊婦さんは使用厳禁(避けるべき)です。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 駆虫薬(虫下し)を飲んだあとに、下剤の【ヒマシ油】を飲んだら一発大事故(絶対禁忌)!
- 対策:この油の下剤と虫下しの併用は、試験で一番狙われる禁忌の組み合わせです。cの「適当である」という大嘘を弾けば、公式の正答ペアに基づき、1(a、b)または2(a、d)の中で、すべてのマルを網羅しているパーツ(a、b、d)の理屈から正しい組み合わせが選べます。