【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問13の過去問解説|思考ルート
【問題】
問73 胃腸鎮痛鎮痙薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a ブチルスコポラミン臭化物等の抗コリン成分は、眼のピント調節機能に影響を及ぼさないため、服用後であっても乗物の運転操作に従事することができる。 b メチルベナクチジウム臭化物は、消化管の自律神経系(副交感神経系)の伝達物質であるアセチルコリンの働きを抑える作用を示す。 c パパベリン塩酸塩は、抗コリン成分とは異なる作用機序で消化管の平滑筋に直接作用して弛緩させ、痙攣を抑える作用を示す。 d 胃腸鎮痛鎮痙薬は、解熱鎮痛薬との併用を避ける必要がある。
1(a:正、b:正、c:正、d:誤) 2(a:正、b:誤、c:正、d:正) 3(a:誤、b:正、c:正、d:誤) 4(a:誤、b:正、c:誤、d:正) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、抗コリン薬を飲んだあとの車の居眠り・眩しさの危険性と、他ブロックの問85でも解説した「パパベリン=直接筋肉ほぐしキャラ」の区別を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [×]:絶対に許されない大事故を招く大バツ記述です。ブチルスコポラミン(ブスコパンなど)を飲むと、抗コリン作用で瞳がガバッと開きっぱなしになり、ピントが合わなくなって強烈に目がかすみます。そのため、服用後の車の運転操作は【絶対に禁止(避けること)】となっています。
- b [○]:これは正しい記述です。お尻に「〜臭化物」とつく成分は、副交感神経のバトンであるアセチルコリンを邪魔する、きれいな【抗コリン成分】です。
- c [○]:これは他ブロックの問85でも大絶賛した、パパベリンの正しい仕事の記述です。アセチルコリンの電線を無視して、お腹の胃腸の【筋肉(平滑筋)そのものを直接フワッとほぐす(直接作用)】ことで、痛みのさしこみを静めます。
- d [×]:言葉の引っかけです。お腹のさしこみ止め(胃腸鎮痛鎮痙薬)ですが、一般的な頭痛薬(解熱鎮痛薬)とは、成分の重複が無いため【併用を避ける必要はありません(一緒に飲んでもセーフ)】です(※避けるべきなのは、同じ抗コリンが入った風邪薬や鼻炎薬です)。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 胃薬のパブロンやブスコパン(抗コリン)を飲んだら、目がかすむので【車の運転は絶対ダメ】!
- 対策:aの「影響を及ぼさない、運転していい」というお気楽な嘘をバシッと弾くのが基本です。パパベリンの直接作用(c)やベナクチジウムの抗コリン(b)にマルを付けられれば、3(a:誤、b:正、c:正、d:誤)が選べます。