【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問14の過去問解説|思考ルート
【問題】
問74 浣腸薬及びその配合成分に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。
a 浣腸薬を繰り返し使用すると、直腸の感受性が高まって効果が強く現れるようになる。 b グリセリンが配合された浣腸薬は、浸透圧の差によって直腸壁の水分を腸管内に引き出すことで、便を軟化させ、同時に直腸を刺激して排便を促す。 c 注入剤を肛門から挿入する際は、直腸粘膜を傷つけるおそれがあるため、容器の先端(ノズル)を薬液で少し濡らすなどして、ゆっくり静かに挿入する。 d 浣腸薬は一般に、妊婦又は妊娠していると思われる女性では、流産や早産を誘発するおそれがあるため、使用を避けるべきである。
1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:正、d:誤) 3(a:誤、b:正、c:正、d:正) 4(a:誤、b:誤、c:正、d:誤) 5(a:誤、b:正、c:誤、d:正)
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックの問86の浣腸薬問題の首都圏バージョンです。毎日イチジク浣腸を使うと、逆に麻痺して効かなくなる「漫然連用の禁止」の理屈を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [×]:お薬の癖(耐性)に関する大バツ記述です。浣腸薬を毎日まいにち繰り返し使い続ける(連用する)と、直腸のセンサーが「あ、またこの刺激ね」とすっかり慣れて麻痺してしまい(感受性が低下する)、【最終的に薬が1ミリも効かない頑固な体になってしまいます】。高まるはバツです。
- b [○]:これはイチジク浣腸の主成分である「グリセリン」の100%正しいメカニズムの記述です。あぶらの強力な【浸透圧】のパワーで、まわりの壁から水分をギュッとウンチに引っ張ってきて、カチカチのウンチをユルユルに柔らかくして出します。
- c [○]:これは他ブロックの問86のひっかけを綺麗に直した、素晴らしい実務記述です。お尻の粘膜を突き破る大事故を防ぐために、ボトルの先端に薬をちょっと塗って、滑りを良くしてから「ゆっくり優しく」入れさせます。
- d [○]:これも他ブロックと全く同じ、妊婦さんへの絶対の警告マル記述です。お尻への激しい刺激は、お隣の子宮をギューッと縮めて赤ちゃんを落としてしまう(流早産リスク)ため、妊婦さんは原則使用禁止です。
※正答:3
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 浣腸薬を毎日連用すると、腸がサボって【逆に効かなくなる(感受性低下)】!
- 対策:aの「効果が強く現れるようになる」という、お薬の乱用を肯定するような嘘を弾くのが基本です。残りのb、c、dは非の打ち所がない完璧な正しい文章なので、3(aのみ誤り)が選べます。