思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問22の過去問解説|思考ルート

【問題】

問82 眼科用薬及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a 点眼薬の1滴の薬液の量は、結膜嚢の容量よりも多いため、1回に何滴も点眼しても効果が増すわけではなく、溢れた薬液が鼻涙管を通って鼻腔内へ流れ込むことがある。 b グリチルリチン酸二カリウムは、生薬のカンゾウに由来する成分で、眼粘膜の組織修復を促す作用を示す。 c テトラヒドロゾリン塩酸塩は、アドレナリン作動成分で、結膜の血管を収縮させて目の充血を除去する作用を示す。 d スルファメトキサゾールは、ウイルス性の結膜炎やものもらい(麦粒腫)に効果がある殺菌消毒成分である。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)


① この問題の一言まとめ

この問題 is、目薬の正しい1滴ルールの理由と、充血を取るお薬(テトラヒドロゾリン)、そして抗菌目薬(スルファメトキサゾール)の守備範囲の罠を問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは目薬の液が流れ込むリアルな理由を書いた、100%大正解の記述です。目の中に溜められる液の限界(結膜嚢の容量)は1滴よりも狭いので、何滴もさすと溢れて鼻やのどへ流れて全身副作用のもとになります。
  • b [×]:成分の役割のすり替えです。グリチルリチン酸は、修復成分ではなく、のどの腫れと同じ「抗炎症成分(炎症消し)」です。組織修復はアラントインなどの仕事です。
  • c [○]:これは充血取り目薬(バイシンなど)の正しい記述です。アドレナリンを刺激して、充血して太くなった血管をキュッと【収縮】させて、白目を一瞬で真っ白に戻します。
  • d [×]:抗菌薬のターゲットのすり替えです。スルファメトキサゾール(サルファ剤)は、ものもらいの原因になる「細菌(バイ菌)」を殺すのが専門です。構造が全く違う【ウイルス】には1ミリも効果はありません。ウイルスに効く、はバツです。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 抗菌目薬(サルファ剤)は、「ウイルス」には絶対に効かない!
  • 対策:ものもらい(めばちこ)は細菌の感染なので効きますが、ウイルス性のプール熱などには無力です。dをウイルスという嘘で弾き、aの1滴ルールのマルを確信すれば、2(a、cが正しい)が選べます。
戻る ↩ 前の問題(問21)次の問題(問23)へ ➔