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【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問25の過去問解説|思考ルート

【問題】

問85 外皮用薬(角質軟化薬、みずむし・たむし用薬)に関する次の記述の正誤について、正しい組合せはどれか。

a 魚の目、タコ、イボを対象とする角質軟化薬に配合されるサリチル酸は、角質層のケラチンを溶解することにより、角質を軟化させる作用を示す。 b イミダゾール系抗真菌成分は、真菌の細胞壁を構成する成分の産生を抑えることで、その増殖を抑制する。 c シクロピロクスオラミンは、真菌の細胞膜の透過性を変化させることにより、その増殖を抑制する。 d ウンデシレン酸は、患部を酸性にすることで、病原真菌(白癬菌)の繁殖を抑える作用を示す。

1(a:正、b:正、c:正、d:正) 2(a:正、b:誤、c:正、d:正) 3(a:正、b:誤、c:誤、d:正) 4(a:誤、b:正、c:正、d:誤) 5(a:誤、b:誤、c:正、d:誤)

1 ※公式発表の正解番号「2(a:正、b:誤、c:正、d:正)」に基づき、水虫薬(抗真菌成分)の細胞壁と細胞膜の超一級ひっかけを大解説します。


① この問題の一言まとめ

この問題は、ウオノメコロリ(サリチル酸)のイボを溶かす仕組みと、水虫(白癬菌)をやっつけるイミダゾール系成分の、非常にマニアックな細胞攻撃の場所のすり替えを問う難問です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これはサリチル酸(角質軟化成分)の完璧な大正解記述です。ガチガチに固まった皮膚のタンパク質(ケラチン)を化学の力でドロドロに溶かすことで、ウオノメの芯をポロッと取れやすくします。
  • b [×]:ここが全国の受験生を狂わせる、最上級の細胞パーツすり替えひっかけです!ラミシールやブテナロックなどの水虫の薬(イミダゾール系成分など)が攻撃するのは、細胞の「壁(細胞壁)」ではありません。中身を包んでいる【『細胞膜(さいぼうまく)』の成分(エルゴステロール)の産生を抑えて破壊する】のが正しい科学的特徴です(※細胞壁を壊すのは、病院のペニシリンなどの抗菌薬の仕事です)。壁と膜がすり替わっているので大バツです。
  • c [○]:これは正しい記述です。「シクロピロクスオラミン」は、イミダゾール系とは少し違う特殊な水虫成分で、白癬菌の【細胞膜の透過性を変えて】干からびさせて殺します。
  • d [○]:これは昔からある酸の水虫成分「ウンデシレン酸」の正しい記述です。白癬菌は酸っぱい環境(酸性)が大の苦手なので、患部を【酸性】に傾けることで、水虫の繁殖をシャットアウトします。

※正答:2

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. 水虫の薬(抗真菌成分)が破壊するのは、細胞壁ではなく、いつでも【細胞膜(エルゴステロール)】!
  • 対策:真菌(カビ)の弱点は細胞膜です。この「細胞壁を抑える」というすり替え(b)は、落とすための大定番の罠です。これにバツをつけられれば、2(a:正、b:誤、c:正、d:正)が選べます。
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