【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問26の過去問解説|思考ルート
【問題】
問86 皮膚に用いる薬(毛髪用薬、対症療法薬(おむつかぶれ等))に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a カルプロニウム塩化物水和物は、血管拡張作用による毛根の血流促進を目的として配合されている。 b エチニルエストラジオールは、脱毛の原因となる女性ホルモンの働きを抑える目的で、育毛剤に配合されている場合がある。 c 酸化亜鉛は、皮膚のタンパク質と結合して被膜を形成する収斂作用があり、皮膚を保護し、炎症を和らげる目的で配合されている。 d 育毛剤に配合されている生薬成分のカシュウは、頭皮の脂質代謝を促す目的で用いられる。
1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、育毛トニック(カロヤンなど)に入っている血管をガバッと広げるカルプロニウムの仕組みや、おむつかぶれの亜鉛(サトウザルベなど)のお肌の引き締め作用を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [○]:これはカロヤンなどの主成分である「カルプロニウム塩化物」の100%大正解の記述です。コリン作動作用によって、頭皮の血管をガバッと【拡張】させ、毛根に栄養(血液)をドバドバ送って髪を生やします。
- b [×]:ホルモンの名前と役割が真逆の、おかしな記述です。男性のハゲ(薄毛)の原因になるのは、男性ホルモン(テストステロン)の暴走です。エチニルエストラジオールは、男性ホルモンを抑えるために、足りない【女性ホルモンそのものを直接補充する】目的で入っています。女性ホルモンを抑えたらハゲが加速してしまいます。
- c [○]:これは赤ちゃんのおむつかぶれクリームの主役「酸化亜鉛(亜鉛)」の完璧な大正解記述です。グチャグチャした傷口のタンパク質と合体してカチッとした膜を作り(収斂作用)、おしっこを弾いてお肌を優しくガードします。
- d [×]:生薬の役割のすり替えです。タデ科のツルドクダミの根っこである「カシュウ(何首烏)」は、あぶらの代謝を促す成分ではありません。髪の毛を真っ黒にして元気にさせる【頭皮の「毛根」を直接刺激して元気にする強壮生薬】なのでバツです。
※正答:2
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- お肌をカチッと引き締めて守る(収斂作用)白い粉は【酸化亜鉛】の一択!
- 対策:酸化亜鉛の「タンパク質と結合して被膜を作る(収斂)」というフレーズは、第3章の皮膚の部屋の超大物マルキーワードです。cにマルをつけ、ハゲを加速させるbの嘘を弾けば、2(a、cが正しい)が選べます。