思考ルート | トップページへ戻るコラム一覧へ戻る

【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問31の過去問解説|思考ルート

【問題】

問91 消毒薬(公衆衛生用薬)に配合される成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a クレゾール石ケン液は、結核菌を含む一般細菌類、真菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、大部分のウイルスに対する殺菌消毒作用はない。 b 次亜塩素酸ナトリウムは、強力な酸化力により、一般細菌類、真菌、ウイルス全般に対して殺菌消毒作用を示すが、皮膚刺激性が強いため、人体の消毒には使用しない。 c エタノールは、結核菌や真菌を含む一般細菌類に対して殺菌消毒作用を示すが、すべてのウイルスに対して殺菌消毒作用を示さない。 d イソプロパノールは、エタノールに比べて皮膚刺激性が弱いため、人体の消毒のほか、手術器具等の医療機器の消毒にも広く用いられる。

1(a、b) 2(a、c) 3(b、c) 4(b、d) 5(c、d)


① この問題の一言まとめ

この問題は、他ブロックの午後問38の床消毒薬(クレゾールやハイターなど)の復習と、アルコール消毒(エタノール、イソプロパノール)の本当の強さと刺激性の違いを問う問題です。

② 各選択肢のマルバツ解説

  • a [○]:これは他ブロックの問38のaと完全に一字一句同じ、大正解のクレゾール石鹸液の記述です。しぶとい結核菌には効きますが、ウイルスには手も足も出ません。
  • b [○]:これも他ブロックの問38のひっかけを綺麗に直した、100%大正解のハイター(次亜塩素酸ナトリウム)の記述です。ノロウイルスなどを全滅させますが、人間の皮膚をドロドロに溶かすので、人体の消毒には絶対に【使用しない(家具やシーツ用)】のが鉄則です。
  • c [×]:ウイルスの全否定の嘘です。エタノール(消毒用アルコール)は、コロナウイルスやインフルエンザウイルスのような、まわりに脂の膜(エンベロープ)がある【一部のウイルスに対しては、強力に一瞬で殺菌消毒作用を示します】。「すべてのウイルスに示さない」はバツです。
  • d [×]:お肌への刺激性の強さが逆になっています。お酒の成分に近いエフェドリン・エタノールに比べて、工業用のアルコールに近い「イソプロパノール」のほうが、脱油作用が強くて【皮膚刺激性が『強い(肌がめちゃくちゃ荒れてカサカサになる)』】というのが正しい科学的特徴です。弱い、はバツです。

※正答:1

③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」

  1. イソプロパノールは、エタノールよりも値段が安い代わりに、お肌への刺激は【強い(カサカサになりやすい)】!
  • 対策:病院の注射の前にアルコール綿で拭くとき、エタノールよりもイソプロパノールのほうがツンとした刺激が強くて肌が乾燥します。cとdのアルコールの嘘を弾けば、1(a、bが正しい)が一瞬で残ります。
戻る ↩ 前の問題(問30)次の問題(問32)へ ➔