【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問38の過去問解説|思考ルート
【問題】
問98 一般用医薬品の添付文書の「してはいけないこと」の項目中に、「次の人は使用(服用)しないこと」として、「15歳未満の小児」と記載されている主な成分・薬効群等として、正しいものの組合せはどれか。
a 抗ヒスタミン成分を主薬とする催眠鎮静薬 b プロメタジン塩酸塩を含有する鎮暈薬 c 水楊酸ナトリウムを含有する解熱鎮痛薬 d スコポラミン臭化水素酸塩水和物を含有する鎮暈薬
1(a、b、c) 2(a、b、d) 3(a、c、d) 4(b、c、d) 5(a、b、c、d)
※公式発表の正解番号「1(a、b、cの3人組が正しい)」に基づき、他ブロックの午後問7(プロメタジンの小児呼吸抑制禁忌)の知識を全回収します。
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックの午後問7(プロメタジン)や午後問53(子供禁忌)の応用です。子供の命を守るために、15歳未満への販売・使用が一発で法律上禁止(絶対禁忌)されている成分を3つ選ぶ難問です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- a [催眠鎮静薬]:これはマルです。午後問5の通り、ドリエルなどの市販の睡眠改善薬(抗ヒスタミン主薬)は、子供の脳には刺激が強すぎて興奮や痙攣の副作用を起こすため、15歳未満は絶対禁止です。
- b [プロメタジン]:これは大本命のマルです!他ブロックの午後問7で解説した通り、古い抗ヒスタミンであるプロメタジンは、海外で赤ちゃんが寝ている間に突然息が止まる【乳児突然死症候群(致命的な呼吸抑制)】の大事故を連発したため、市販の酔い止め薬(鎮暈薬)では【15歳未満の小児は一発絶対に使用禁止(禁忌)】が義務付けられています。
- c [サリチル酸ナトリウム]:これはマルです。他ブロックの午後問53の通り、サリチル酸(アスピリンの仲間)は、風邪の子供が飲むと脳を破壊する「ライ症候群」のリスクがあるため、15歳未満は絶対禁止です。
- d [スコポラミン]:これはバツです。酔い止め(スコポラミン)は、午後問7の通り、脳の奥へ一瞬で届いて酔いを止めるエースですが、子供用の酔い止めドリンク(子供用センパアなど)に【普通にたっぷり配合されて子供たちに大活躍しています】。「15歳未満は一斉に使用禁止」というような厳しい制限(禁忌)の仲間ではありません。
※正答:1
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- スコポラミン(酔い止め)は、子供用の目薬や子供用の酔い止めドリンクにも【普通に大活躍している安全な成分】!
- 対策:dのスコポラミンが子供に一発禁止、という嘘を見抜くのがこの難問を解く最大の鍵です。dをすべて消去すれば、1(a、b、c)が綺麗に残ります。プロメタジンの呼吸抑制(b)の恐ろしい歴史も一緒にノートにメモしておきましょう。