【令和7年度】登録販売者 首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)午後問7の過去問解説|思考ルート
【問題】
問67 鎮暈薬(乗物酔い防止薬)及びその配合成分に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。
a 脳に軽い興奮を起こさせて平衡感覚の混乱によるめまいを軽減させることを目的として、アリルイソプロピルアセチル尿素が配合されている場合がある。 b ジフェニドール塩酸塩は、内耳にある前庭と脳を結ぶ神経(前庭神経)の調節作用と内耳への血流改善作用を示す。 c メクリジン塩酸塩は、他の抗ヒスタミン成分と比べて作用が現れるのが早く持続時間が短い。 d 3歳未満では、乗物酔いが起こることはほとんどないとされており、一般用医薬品として、3歳未満の乳幼児を対象とした乗物酔い防止薬はない。
1(a、b) 2(a、c) 3(a、d) 4(b、d) 5(c、d)
① この問題の一言まとめ
この問題は、他ブロックの午後問7の酔い止め(トラベルミンなど)の応用です。めまいを元からブロックするジフェニドールの仕組みと、赤ちゃんの酔い止めが無い理由を問う問題です。
② 各選択肢のマルバツ解説
- 1 [×]:成分の目的がデタラメです。アリルイソプロピルアセチル尿素は、脳を興奮させる薬ではなく、他ブロックの午後問4の通り、脳の興奮を鎮めて眠らせる【鎮静成分(居眠り尿素)】です。興奮させるという記述は完全に間違いです。
- 2 [○]:これはジフェニドール塩酸塩の、100%完璧な大正解のオリジナル定義文です。三半規管(内耳)のパニックを脳へ伝える【前庭神経の興奮を穏やかになだめ、耳への血の巡りを良くする】ことで、あの世界がぐるぐる回るような酷いめまいをピタッと止めます。
- 3 [×]:スピードと持続の長さが「100%真逆」になっています!「メクリジン塩酸塩」は、数あるアレルギー痒み・酔い止め成分のなかで【効き始めるスピードはのんびり遅いけれど、その代わり『めちゃくちゃ長くずーっと1日中効き目が持続する(持続時間が長い)』】というのが最大の特徴のエースです。逆なのでバツです。
- 4 [○]:これは実務でのママさんへの接客で絶対に使う、正しいマル記述です。生まれたばかりの赤ちゃん(3歳未満の乳幼児)は、脳の平衡感覚の部屋がまだ未発達なので、車に揺られても実は【乗り物酔いは1ミリも起きない(ほとんど無い)】とされています。そのため、市販の酔い止め薬には3歳未満用は1本も売られていません。
※正答:4
③ 初心者のための「合格ひっかけパターン」
- 3歳未満の赤ちゃんは「そもそも乗り物酔いをしない」!
- 対策:だから3歳未満用の酔い止め(センパアなど)は売り場にありません(d:マル)。メクリジンはのんびり長持ちキャラ(c:バツ)。これらを綺麗に整理しておけば、4(b、dが正しい)を選びきることができます。