【測量士】過去問準拠 予想演習 問026 解説|思考ルート
トータルステーション(TS)を用いた基準点測量における光波距離測定の気象補正に関する次の記述のうち、法令および作業規程の基準に照らし、最も適切なものはどれか。
※本問は、過去の出題傾向・頻出論点をAI分析して作成した「過去問準拠の予想演習問題」です。
予想演習 No.026
トータルステーション(TS)を用いた基準点測量における光波距離測定の気象補正に関する次の記述のうち、法令および作業規程の基準に照らし、最も適切なものはどれか。
選択肢
距離測定における気象補正では、気温が上昇して大気密度が小さくなると電磁波の屈折率が低下するため、見かけ上距離が短く測定される。そのため、観測された斜距離に対して気温と気圧による補正値を加える必要がある。
気象補正に使用する気温および気圧の測定は、観測期間中を通じて1測点につき1日1回、日の出直後の最も気温が安定している時間帯に測定すればよく、距離測定の開始直前や終了直後に行う必要はない。
標高差が大きい路線で距離測定を行う場合、気象補正の精度を担保するため、光波の往復経路の平均気温ではなく、常に観測点のうち最高標高点における気温のみを用いて補正計算を行わなければならない。
気象補正値の算出において、気圧が上昇すると大気屈折率が大きくなり見かけ上距離が長くなるため、気圧が高い環境下では測定された距離に対して常に一定の負の数値を差し引く補正を行う。
正解と解説(思考ルート)
【正解】 選択肢 1
■【設問の意図と背景】
光波距離測定における気象補正の物理的メカニズムと数値・条件の正確な理解を問う。
■【正解の根拠とメカニズム】
電磁波の伝播速度は、大気の温度および気圧(大気密度)によって変化する。気温が上昇すると大気が膨張して密度が低下し、電磁波の速度が速くなるため、見かけ上距離が短く(実際より手前にあるように)測定される。これを補正するため、気温・気圧を測定して補正計算を行う。
■【各選択肢の徹底検証】
・選択肢1:気温上昇に伴う大気密度の低下と距離の短縮化、およびその補正の必要性を正しく述べており適切である。
・選択肢2:気温・気圧は距離測定の都度、測定開始直前または終了直後に行う必要があり、1日1回では不適切である。
・選択肢3:最高点だけでなく、光波が通過する大気層を代表する温度や圧力を適切に反映させるべきであり、最高点のみの採用は誤りである。
・選択肢4:気圧上昇時は見かけ上距離が長くなる(あるいは短くなる変化に対する物理的影響の方向)が、常に一定の負の数値を差し引くのではなく、気象観測値に基づき係数を算出して補正する。
■【本番での即断ポイント】
気温が上がると電磁波は早く届くため「見かけ上短く測定される」という物理現象と、それに対する補正の向きを確実に結びつけておくこと。
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