【測量士】過去問準拠 予想演習 問028 解説|思考ルート
トータルステーション(TS)を用いた測量における光波距離測定と、GNSS測量機を用いた基準点測量(スタティック法)における大気の影響および補正に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
※本問は、過去の出題傾向・頻出論点をAI分析して作成した「過去問準拠の予想演習問題」です。
予想演習 No.028
トータルステーション(TS)を用いた測量における光波距離測定と、GNSS測量機を用いた基準点測量(スタティック法)における大気の影響および補正に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
選択肢
光波距離測定では大気中の電磁波の屈折率を補正するために気温や気圧を測定するが、GNSS測量では衛星からの電波が宇宙空間から到達するため、対流圏や電離圏の遅延の影響は一切受けない。
光波距離測定における気象補正は受動的な電磁波の反射を利用するため不要であるが、GNSS測量では能動的にマイクロ波を送信するため厳密な気象観測と補正が必須である。
GNSS測量では電離圏遅延の影響を軽減するために周波数の異なる複数の搬送波を利用する一方、光波距離測定では単一波長の光を用いるため大気密度変化による影響を気温・気圧の測定により補正する。
光波距離測定およびGNSS測量のいずれにおいても、大気の状態(温度・圧力・水蒸気量等)が電磁波の伝播速度や経路に与える影響は無視できず、光波では気象観測による補正、GNSSでは二周波利用や対流圏モデルによる補正がそれぞれ講じられている。
正解と解説(思考ルート)
【正解】 選択肢 4
■【設問の意図と背景】
光波距離測定とGNSS測量という異なる測量方式における大気の影響と補正手法の違いを対比・比較する。
■【正解の根拠とメカニズム】
光波距離測定では、近赤外線等の電磁波が下層大気(対流圏)を通過する際の屈折率変化を気温・気圧の測定値から算出する式を用いて補正する。一方、GNSS測量では、上空から到来する電波が電離圏および対流圏を通過する際に遅延を受けるため、二周波観測による電離圏遅延の除去や、対流圏遅延モデルの適用、基線解析ソフトでの推計が行われる。
■【各選択肢の徹底検証】
・選択肢1:GNSS測量でも対流圏や電離圏の遅延の影響を強く受けるため誤りである。
・選択肢2:光波距離測定こそ気象補正が必須であり、記述が逆であるため誤りである。
・選択肢3:GNSSの二周波利用の記述は正しいが、光波距離測定が気象補正不要かのような対比部分は誤りである。
・選択肢4:両方式ともに大気の影響を受け、それぞれに応じた補正手段(気象観測、二周波利用・モデル補正)が講じられていることを正確に述べており適切である。
■【本番での即断ポイント】
光波測量(可視・赤外光)は地上付近の気温・気圧、GNSS測量(マイクロ波)は宇宙からの電波に対する電離圏・対流圏遅延という、それぞれの電磁波が受ける大気の影響の違いを見抜く。
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